平地から低山地の池沼、水田、公園の池などに生息するトンボの仲間。
大きさは36mm〜43mmになります。胸と頭は褐色で、腹部は赤色をしています。もっとも代表的なアカトンボです。夏の暑い時期を山の上で生活し、秋に何千〜何十万もの群れで平地に下りてきて、集団産卵することで有名です。平地に下りてくるころには、体重が羽化直後の2倍〜3倍になっています。活動すると体温が気温よりも10℃〜15度上昇するため、30℃を超えるような平地では死んでしまいます。そのため日中の気温が20℃〜25℃の場所を求めて高い山に移動します。
他の昆虫を捕らえて食べます。
幼虫は楕円形のヤゴです。腹先に尾(えら)はありません。
生活型は卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。幼虫の成長は早く、6月〜7月ごろに羽化し、羽化直後は体が黄色で柔らかい。
越冬形態は卵です。水中、または土中で越冬し、4月〜5月にふ化します。
産卵形態は、雌雄が連結し、水面や水際の泥を連続して打って産卵します。 |