コシアキトンボの成虫

[和名・種類]

コシアキトンボ

[学名]

Pseudothemis zonata

[英名]

-

[名前の由来]

腰空蜻蛉。黒い体の中で、腰の部分だけが白く空いているように見えることから。

[分布]

本州〜沖縄

[科名]

[体色]

[時期]

[特徴・生態]

　平地から低山地の池沼、川のよどみ、市街地の公園の池、寺社の池などに生息するトンボの仲間。
　大きさは40mm〜49mm、翅開長は80mm〜85mmになります。腰の部分に黄白色の斑紋があり、成熟するまでは黄色をしています。メスの翅には無色型と褐色型とがあります。
　食べ物は、他の昆虫を捕らえて食べます。
　幼虫は、楕円形のヤゴです。腹先に尾（エラ）がありません。木陰のある池沼で育ちます。
　卵→幼虫→成虫の不完全変態（半変態）を行います。初夏に羽化した個体は、水辺付近の林に移り、数匹〜10匹の小群を作って飛び回る習性があります。
　越冬形態は、幼虫です。
　産卵形態は、単独で水面の浮遊物に卵を産み付けます。
　成熟したオスは、池の表面近くの水際を徘徊するように飛び回ります。縄張り行動はとても強く、他のオスが入ってくると、にらみ合ったまま数十mも上昇して、一方が退散するまで追い駆けます。

[観察・感想]

　コシアキトンボの成虫の写真です。
　つねに忙しそうに水面付近を飛び回っています。自分の縄張りをパトロールしているようです。ほとんど止まることがないので、コシアキトンボを見付けても写真を撮影するチャンスはほとんどありません。撮影するのが難しいトンボですね。
　カメラを構えて、シャッターを半押し状態にしたまま、飛んでくるのを待ち続けて写真を撮りました。常に飛び続けているので、なんとか写真を撮ることはできましたが、あんまり綺麗に撮れませんでした。本当なら、白と黒のコントラストが美しいトンボなのですが。シャッタースピードを早くして撮影したんですが、それでも上手くとれないんですよねー。水辺に生える植物の枝先などに止まっていてくれれば、撮影しやすいんだけど。
　昆虫って、止まっていることが多い種類もいれば、いつも忙しそうに動き続けている種類もいるので、撮影が簡単なものと、難しいものとに分かれますね。とても身近な昆虫のアリなどは、身近にいるのに、小さな体で動き続けているので、写真撮影が難しかったりします。
　コシアキトンボって、私にとってはあまり見かける機会の少ないトンボなので、綺麗な写真が撮りたかったなー。

[写真撮影]

2008年07月30日