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ベッコウトンボの成虫

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ベッコウトンボ

[和名・種類]

ベッコウトンボ

[学名]

Libellula angelina

[英名]

-

[名前の由来]

鼈甲蜻蛉。体色や翅の模様が、鼈甲に似ていることから。

[分布]

静岡県・兵庫県・山口県・九州

[科名]

トンボ目トンボ科

[体色]

黄褐色〜黒色

[時期]

4月・5月・6月

[特徴・生態]

 平地や丘陵地の池沼に生息するトンボの仲間。羽化した後も、水辺付近の草むらや林で生活します。
 腹長は37mm〜46mm、後翅長は30mm〜33mmになります。太身で細毛を密生したやや小型種です。体色は、未熟な時は黄褐色で、オリーブ色に変化し、雄は成熟すると黒褐色になります。雄の老熟個体では、ほとんど斑紋はみられません。雌は背隆線と肩縫線には明瞭な黒条が残ります。翅は透明で、付け根、中央、先端に褐色斑があります。
 エサは、他の昆虫を捕えて食べます。
 幼虫は楕円形のヤゴです。腹端に尾(えら)がありません。
 越冬形態は幼虫です。
 単独で植物のある浅い水面に、腹端を連続打水して産卵します。雄は水辺の植物に止まって縄張りを確保し、時折り水面上を飛び回って雌を探します。たくさんの個体が集まっている場所では、雌は交尾を繰り返します。
 ヨツボシトンボに良く似ていますが、本種は一回り小さく、体色が黒っぽいです。かつては春の池沼でごく普通に見られるトンボでしたが、現在では絶滅危惧種に指定され、もっとも絶滅の恐れがあるトンボとなっています。分布はかなり局地的で、静岡県磐田市桶ヶ谷沼は多産地として有名です。

[レポート]

 ベッコウトンボの成虫の写真です。
 ベッコウトンボは現在では、ほとんど見ることのできないトンボの一種です。三浦半島では絶滅したと思われます。神奈川県でも、残念ながら絶滅したと思われます。局地的にしか生息していない、局地戦闘機の蜻蛉。
 以前は日本各地で普通に見られるトンボの一種だったようです。私が子供の頃も、近くの沼にたくさんのベッコウトンボが飛んでいました。って、そんなわけないか(^^ゞ。見たことのないトンボの一種ですねー。自分が子供の頃、近所に沼はありましたが、それほど豊富な生態系はありませんでした。アメリカザリガニばかりで、あまり生物のいない沼でした。
 ベッコウトンボのベッコウは、亀の甲羅のベッコウのことです。鼈甲細工などに使われる、タイマイというウミガメの甲羅。かんざしやメガネなどに使われています。

[写真撮影]

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