平地、丘陵地の池沼、湿地、水田などに生息するトンボの仲間。
腹長は28mm〜30mm、後翅長は33mm〜35mmになります。未成熟なものは黄褐色ですが、成熟すると雌雄ともに体全体が鮮赤色になり、黒紋はすべてなくなります。成熟したオスは全体赤色で、4翅の基部は広く橙黄色になります。羽化直後は4翅全体橙黄色ですが、オスは基部を残して透明になり、メスは前縁部と基部以外は退色します。結節前横脈は不完全で、腹部には稜があります。
食べ物は、他の昆虫を捕えて食べます。腹部は扁平です。
幼虫は、楕円形のヤゴです。腹先に尾(エラ)はありません。藻類の間に潜んで生息しているため、池の掃除などで藻が取り除かれてしまうと、死に絶えてしまいます。
生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。夜間に羽化し、朝になると近くの林に向かって飛び立ちます。
越冬形態は、幼虫です。
産卵形態は、単独で行います。水辺の植物の際や、浮遊物の周囲を連続打水して産卵します。交尾時間は短いですが、オスは産卵中にメスのそばにいて、何度も交尾と産卵を繰り返します。 |