丘陵地や低山地の池沼、湿地、水田などに生息するヤンマの仲間。
体長は69mm〜77mm、後翅長は約45mmになります。地色は初めは淡褐色で不明瞭な斑紋がありますが、成熟すると黄緑色になり、胸部は緑色になり、背隆線は細く黒色で、腹部背面は黒色紋が発達し、複眼はエメラルド色になります。頭部は淡褐色で、額上に小さなT字紋があります。腹節第1節〜2節は合して球状となり、第3節で著しくくびれます。
早朝、日が昇る前に活動し、他の昆虫を捕えて食べます。十分に食事をすると、昼間は薄暗い林内でじっとしており、黄昏時になると再び活動を始めます。
幼虫は細長い紡錘形のヤゴで、腹先に尾(エラ)はありません。
生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(半変態)を行います。
越冬形態は幼虫です。
産卵は単独で行い、湿った軟土や朽ち木などに産卵します。オスは林内を飛び回っているメスを探し、枝などに止まって交尾します。 |