水深10m〜50mの海底に右殻を下にして生息しているイタヤガイ。
殻長は約12cm、殻高は約10cm、幅は約3cmになります。殻は整った扇形をしています。右殻は膨らんで白く、殻頂の方は紅色を帯びます。左殻はあたかも蓋のように平らで褐色、角張った放射肋があります。8本〜10本の放射肋は幅広くて低いです。殻頂の両側にほぼ同形の大きい耳状突起があります。
雌雄異体で、産卵期は2月〜3月です。外套膜のへりには眼点と触手が並びます。殻を強く開閉させて水を吐き出して泳ぎます。
貝柱は食用になります。近年では養殖もされています。貝細工の素材にも使用されます。
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