水深10m〜30mの海底に生息するイタヤガイの仲間。
殻は長さ・高さともに約20cm、幅は約5cmの円形で厚みがあります。左殻は紫褐色でふくらみは弱く、細かい布目状になります。右殻は白色〜黄色でややふくらみます。右殻の前耳に小さい足糸わん入があります。低くて太い放射肋が24本〜26本あります。
産卵期は3月〜6月です。
幼貝は足糸で礫やコンブなど他物に付着します。殻長が0.6cm〜1cmになると、足糸を失って、右殻を上にして礫の混じる砂泥質の海底に横たわります。
夏季に障害輪(年輪)ができます。1年で殻長は約2cm、2年で殻長は約6.2cmになり性成熟します。天然では寿命は約10年です。
貝柱は食用になります。養殖も盛んに行われています。加工後に大量に出る貝殻の処理が問題となっています。
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