水深10m〜40mの砂や小石の海底に生息する、マルスダレガイの仲間。海底では、あまり深く潜りません。
殻は長さ約8cm、高さ約6cm、幅約4cmになります。丸みのある四辺形で、前後に多少長く、質は硬いです。表面は灰白色で光沢がなく、粗い成長肋があります。内面は濃い紫色をしています。幼貝のときは表面は平滑で、淡褐色の放射状色帯があり、内面は色が淡いか、白色です。
肉は橙色で、特に水管は色が濃くなります。
食用になります。おもに焼きはまぐりのように料理され、焼き大あさりとして三河湾・伊勢湾での名産となっています。長い水管の乾製品はヒメガイ(姫貝。バカガイやシオフキガイの乾製品)と呼ばれます。水族館ではラッコのエサとして使用されます。
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