ニオガイの貝殻の写真です。
穴を開けた岩ごと打ち上げられていた、ニオガイ。穴から引きずり出して、写真を撮ってみました。まだ生きているニオガイもいたので、すでに死んでしまっているニオガイの貝殻を引き抜きました。すでに死んでいるのですが、しっかりと穴にはまりこんでいるため、引き抜くのは意外と大変でした。
ニオガイは二枚貝ですが、アサリやハマグリなどのように、二枚の貝殻がピッタリと合わさることはありません。貝殻が閉じても、かなり大きな隙間が空いたままになります。その隙間から足を出していて、自分の身体を穴に固定しています。そして、殻をグリグリと動かして、岩に穴を開けていきます。
貝殻は透き通るほどに薄いのですが、こんな貝殻で岩に穴を開けてしまうなんて、とても不思議です。
小さな穴がたくさん開いた岩は、自然現象で作られたものではなく、穿孔貝などの生物によって開けられた穴になります。浸食によってできる穴は、もっと大きな穴になります。硬い石が穴の中でコロコロと回って、長い年月が経過すると、岩に円形の穴を作ったりすることがあります。
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