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ヒメタニシ


ヒメタニシ
[和名・種類]

ヒメタニシ

[学名]

Sinotaia quadrata historica

[英名]

Freshwater snail

[名前の由来]

姫田螺。小さなタニシのこと。

[分布]

本州〜九州

[科名]
巻貝綱(腹足綱)ニナ目(中腹足目)タニシ科
[特徴・解説]

 池、沼、川の下流、用水路に生息するタニシの仲間。沼地にとくに多く生息し、かなり汚れた環境にも適応して生息しています。
 殻高は約35mm、殻径は約23mmになります。卵円錐形で、質は薄く、螺層は6階、体層は殻高の3/5を占めます。表面は緑褐色で、平滑な個体から、数本の螺肋を巡らす個体、殻皮に毛を生じている個体まで、変異に富みます。殻口の蓋は紅褐色で、革質です。
 石などに付着する付着藻を主食としています。
 繁殖は卵胎生で、30個〜40個の稚貝を産みます。雄の右触角は変形して陰茎の役割をするようになっています。
 肉は食用や飼料になります。
 マルタニシに比べると、細くて小形です。

[観察・感想]

 小さいのでヒメタニシという名前が付けられていますが、実は意外と大きいんですよ。市街地に淡水の池や沼があっても、そこに貝類が生息していることは少ないので、ヒメタニシでも見付けると大きくてびっくりします。びっくりするというより、ギョッとするって印象かなー。
 汚れた水質にも強いので、河川の河口付近に生息していたりもするんですが、普通は河川の河口付近に立ち入ることができないので、観察できる機会も少ないです。淡水の貝は、水辺を歩いているだけでは、なかなか見付けられません。自分から探して行って、沼に入ったりしないと。ヒメタニシが生息する場所には、ヒルが生息していることも多いので、ちょっと抵抗があります。
 石などに付着した藻類を主食としていることや、水質の変化や悪化に強いことなどから、アクアリウム水槽でのコケ取り部隊として活躍してくれます。熱帯魚飼育などをすると水槽のコケに悩まされると思うので、コケ対策としてタニシ類を使ってみるといいと思います。石巻貝よりタニシの方が丈夫でオススメです。スネール類は嫌われることが多いけど、コケ対策にはスネールです。

[写真撮影]

2008年04月13日

ヒメタニシ
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