[特徴・生態] |
水深約10mまでの浅海の細砂底に生息するテングニシ。
殻高は約15cm、殻径は約7cmになります。大きなものでは殻高は20cmにもなる大型の巻き貝です。紡錘形で、質はやや厚くて硬いです。螺塔は円錐形で8階です。各螺層には強い肩があって、7個〜9個の大小とがった結節瘤があります。殻は淡黄白色ですが、黄褐色のビロード状の厚い殻皮におおわれています。殻口は広くて長い水管溝に続きます。蓋は長卵形で革質です。
軟体部の頸(くび)は長く、触覚は短いです。腐肉食性です。
うちわ状の卵嚢を産みます。縁日で見かける「海ほおずき」は、卵嚢から卵を抜いたものです。親から産み出されたばかりの卵嚢には、本来ならば5000粒〜8500粒の卵が入っています。約1ヶ月後に7mm〜9mmの子貝が約10匹、這い出てきます。残りの卵はすべて、先にかえった子貝に食べられてしまいます。 |