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筋肉の緊張 |
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肩凝りは肩筋肉が硬くなったり、緊張した状態になっている状態をいいます。頭痛、顎・首の違和感、筋の痛みが肩凝りにともなうこともあります。
強い緊張でなくても、特定の筋肉が静的に緊張することが長くなれば、過度の筋肉の収縮と緊張から血液が流れにくくなります。血液が停滞すると、体内で作られるカルシウムイオン・乳酸などの代謝産物が血管内に溜まり、痛みが出ます。
痛みがあると、筋肉の固縮が起きやすくなります。筋肉が固縮すると、さらに神経系を介して筋肉の緊張を強めるという悪循環が起きます。これを繰り返すうちに筋肉は弾力を失い、凝った状態から痛みのある状態に悪化してしまいます。 |
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精神的緊張や噛み合わせ |
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肩凝りは、長時間のコンピュータ作業、手・腕・視力に負担が繰り返される作業を行っている人に起きやすい病気です。
また、精神的緊張や、噛み合わせが悪いと、噛みしめる動作を起こしやすくなります。噛みしめる動作が長期に持続すると、噛みしめに関わる筋肉の固縮も持続します。
噛みしめに関わる筋肉には、閉口筋、咬筋、内側翼突筋、側頭筋、外側翼突筋、僧帽筋などがあります。 |
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腕は鎖骨と筋肉で支えられている |
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上肢と体幹は、骨としては鎖骨(さこつ)のみで繋がっています。肩甲骨を介して、肋骨の上に浮いているだけの状態になっています。
また、僧帽筋(そうぼうきん)をはじめとする首(頸部)〜肩甲骨についている筋肉が、肩と腕の重みのすべてを支えています。
肩の構造は、人間が二足歩行を開始したために起こった現象です。そのため、非常に肩こりが起こりやすい構造となっています。最初のうちは僧帽筋の疲労によるものですが、次第に筋肉圧の上昇を起こして、慢性化することも多くあります。 |