野比小学校の裏手の丘にある寺院。浄土真宗のお寺で光照山最蔵寺といいます。
YRP野比駅から徒歩10分といったところでしょうか。参拝者用駐車場もあります。このあたりを大作(おおさく)っていいます。たぶん水田があって米がたくさん穫れたからかなーなんて気がします。すぐ近くに称名寺があります。
野比地区の寺院には「最」の文字を使うところが多いです。しかも浄土真宗ばかり。なぜそうなったのか理由は定かではありませんが・・・。というより、そこまで詳しくありません(^^;)
観光地ではないためか由緒が書かれた看板などは設置されていませんでした。
■ 由緒
山号は光照山(こうしょうざん)といいます。浄土真宗本願寺派のお寺です。本尊は阿弥陀如来です。
1222年(貞応元年)、徳林上人によって開かれました。
徳林上人は藤原氏の武士で、藤原千晴(ふじわらのちはる)といいます。天台宗の僧侶で、諸国を回りながら野比にやってきました。当初は最宝寺の近くに最善坊という小さな庵を建て、そこで天台宗の教えを広めていました。
その後、親鸞に帰依して浄土真宗へ改修し、寺名を最蔵寺としました。大永年間(1521年~1528年)、現在地に移りました。
開基が藤原氏のためか、境内には上り藤の家紋があります。
本尊の阿弥陀如来は、江戸時代の作と言われ、他に恵信作と伝えられる鎌倉時代の阿弥陀如来も祀られています。
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■ 写真
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入り口(2019年6月6日撮影)
最蔵寺の入り口です。駐車場になっていますが、道路を挟んだ向こう側にも駐車場があります。
大きな石塔や庭石、木々も整えられていてとても綺麗なお寺です。整然としていて少し入りづらい雰囲気もあるのですが、看板を見ると定期的に何かの会を開催するなどしているみたいです。
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入り口(2019年6月6日撮影)
光照山最蔵寺の石塔がとても立派です。
石塔の配置、階段の幅、木々など、とてもバランス良く配置されているような印象があります。階段に手摺りがなければ、もっと良い写真が撮れるのになーなんて思ったりもしますが、利便性を考えるとあった方がいいのかなって思います。
お寺なのでポケモンGOもできるし(^^;)
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階段(2019年6月6日撮影)
階段と山門。
階段を上がりたくない人は、裏側からも境内に入ることができます。坂道を登ることにはなるけどね。坂道を登るとちょっとだけ遠回りになります。
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山門(2019年6月6日撮影)
山門には光照山って書かれた扁額が飾られています。
この山門はいつごろ造られたものなんだろう・・・。それほど古くはなさそうだけど。
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本堂(2019年6月6日撮影)
本堂に到着しました。野比にある寺院は本堂入り口がアルミサッシになっているみたい。流行っていたのかな。
境内は石製のイスやテーブルなどもあって、とても綺麗にされています。維持管理にお金をかけているみたいです。
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本堂(2019年6月6日撮影)
所狭しと植えられた木々。しっかりと手入れされていました。
本堂はいつ建てられたものなんだろう。すぐ隣に庫裏がつながっています。
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扁額(2019年6月6日撮影)
こちらの扁額には最蔵寺と書かれてありました。大きくはないですが、天然木の風合いを生かした扁額でした。
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雨水瓶(2019年6月6日撮影)
雨水瓶にも上り藤の家紋がありました。
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屋根(2019年6月6日撮影)
銅板葺きの屋根が立派ですね。
背後は山上まで墓地となっていました。墓参に来たわけではないので墓地にまでは行きませんでした。古い寺院なので地元の人のお墓が多いのかもしれないですね。
寺院の裏手には小さな稲荷社がありました。
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