中国中部原産の落葉小高木です。
高さは7m〜8mになります。樹皮は紫褐色で、横長の皮目が多いです。
葉は互生し、葉身は長さ5cm〜14cm、幅は3cm〜5cmの長楕円形〜倒披針形になります。モモより幅が広く、縁は波打ちます。葉裏の脈腋には毛が生えます。葉柄は長さ1cm〜2cmで、毛が生えます。
葉の展開前に、直径1.5cm〜2cmの白色の5弁花を咲かせます。萼片は平開しますが、アンズと異なり反り返りません。花柄は長さ約1.5cmになります。
果実は直径4cm〜5cmの球形〜広卵形の核果です。表面は無毛です。6月〜7月、赤色や黄色に熟します。
庭木、果樹などに利用されます。繁殖は接ぎ木で行い、日本ではモモを台木にすることが多いです。果実を生食するほか、ジャムなどにも利用できます。現在栽培されている品種は、江戸時代後期にアメリカに渡り、アメリカで改良され、日本に渡ってきたものです。耐寒性、耐暑性もありますが、早春の開花期に霜に当たると結実しません。
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