やや湿った林内に群生する常緑の多年草。
葉は長さ30cm〜60cm、幅は2cm〜3.5cmで、光沢のある鮮緑色です。
高さ30cm〜70cmの花茎を伸ばし、上部で分枝し、淡白紫色の花を付けます。花は直径4cm〜5cmで、朝に開いて夕方にしぼみます。外花被片のふちは細かく切れ込み、中央部に橙黄色の斑点と、とさか状の突起があり、その周囲に淡紫色の斑点があります。内花被片はやや細く、先端は浅く2裂します。花柱の裂片の先端は2裂し、さらに細かく裂け、花弁のように見えます。
3倍体植物なので、結実はしません。
古い時代に中国から渡来しました。果実はできないので根茎を伸ばして増え、群落を作ります。人の手によって分布を広げたと考えられています。観賞用として栽培されることもあります。
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