人家近くの道端、空き地などに生える南アフリカ原産の多年草。
高さは15cm〜30cmになります。やや大形で、全体はほとんど無毛です。地下のやや深いところの鱗茎から地上茎を伸ばし、10数本の葉を出します。
花茎は長さ15cm〜30cmあり、散形花序をつけ、鮮黄色の5弁花を咲かせます。1花序に径約3cmの花を10個前後つけ、大きくて目立ちます。
葉は地面から生える根生葉です。葉柄は長さ10cm〜17cm、3枚の小葉は幅1cm〜2cmの倒心形です。明るい緑色で、紫褐色の斑点が点在し、小葉の基部も紫褐色です。
果実は刮ハで、熟すとはじけて種子を飛ばします。ただし、ほとんど結実せず、鱗茎で増えます。
アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど、熱帯〜亜熱帯に広く帰化し、雑草化しているところもあります。明治時代中頃に観賞用として日本に導入され、その後、東京湾沿岸を中心に帰化しました。現在では中部地方以南に多く帰化しています。
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