丘陵から低山地に生える落葉低木〜落葉高木。
高さ3m〜15mになります。樹皮は褐色で、縦に筋が入り、薄くはがれます。本年枝は淡褐色で、無毛です。
葉は互生し、長さ6cm〜14cm、幅4cm〜11cmの卵形、または卵状広楕円形です。切れ込みのないものから、3深裂〜5深裂するものまであります。先端は尾状に長くとがり、基部は切形、または浅いハート形です。鋸歯はほとんど単鋸歯でやや粗く、先はとがります。表面はざらつき、脈上には短毛が散生します。
雌雄別株で、まれに同株のものも。雄花序も雌花序も新枝の葉腋に1個ずつつきます。雄花序は長さ1.5cm〜2cm、雄花序は長さ4mm〜6mmです。花柱は長さ2mm〜2.5mmで長く、先に線形の柱頭が2個あります。
果実は長さ1cm〜1.5cmの楕円形の集合果です。6月〜7月、赤色から黒紫色に成熟し食べられます。
材は赤褐色、または黄褐色で、きめ細かく細工しやすいため、建築材、家具材、器具材などに使われます。
|