ウラシマソウ

[和名・種類]

ウラシマソウ

[学名]

Arisaema urashima

[英名]

Cobra lily Urashima

[名前の由来]

浦島草。長く外へ伸びる付属体を浦島太郎の釣り糸に見立てたもの。

[分布]

北海道南部〜四国東部・九州

[科名]

サトイモ科テンナンショウ属

[花色]

褐色

[花期]

３月・４月・５月

[特徴・解説]

　山野の木陰に生える多年草。
　地中の球茎は多数の子球を作り、盛んに栄養繁殖をするので、集まって生えることが多いです。
　葉柄の基部から花柄を伸ばし、グロテスクな褐色の仏炎苞（ぶつえんほう）に包まれた肉穂花序をつけます。花序の先の付属体は長さ約60cmになり、長く外へ伸びて垂れます。仏炎苞の筒部は暗紫白色、縁は黒紫色になります。若い株には雄花がつき、肥大した球茎を持つ大きな株になると雌花をつけます。
　葉の高さは30cm〜60cmになり、花よりも高く伸びます。葉柄は太く茎のように見えます。葉はふつう1枚が根生し、11枚〜17枚の長楕円形の小葉からなります。鳥足状複葉です。

[観察・感想]

　すでにウラシマソウの写真は何枚も撮っているので、変わった写真を撮ってみました。ヘビのようにニョロニョロっと飛び出た付属体が特徴です。
　毎年春になるとウラシマソウの花を見に行くのですが、花の内部までは確認したことがないんです。内部がどうなっているのかとても気になっていますが、内部を確認するには外側をちぎり取らないと見えないから。せっかく花を咲かせているのに、ちぎったりしたらかわいそうだなって思って・・・。だってウラシマソウって、花が咲くまで何年かかかるし、ひとつの株からひとつの花しか咲かせないし。ウラシマソウにとっても、花は貴重な存在だと思うんですよー。
　本当に植物が好きな人は、持ち帰ってルーペで観察したりもするんですよね。押し花を造ったりとか。自分の場合、写真を撮ったりする方が好きだから、持って帰ったりまではほとんどやらないんですね。じっくり観察したいときは、いろんな角度から写真を撮っておくって感じです。でもやっぱり、実際に触れて確認した方がわかりやすいし、覚えやすいとは思っています。

[写真撮影]

2009年04月02日