[特徴・解説] |
道端、空き地、土手、畑などに生える、ヨーロッパ原産の越年草。明治26年に、東京の駒場で初めて見付かり、都市部を中心に広がっています。東アジア、北アメリカにも帰化しています。肥えた土では群生します。
茎は四角形で短い毛があり、高さ10cm〜25cmになります。
上部の葉の脇に、淡紅色の唇形花を輪状につけます。花冠は長さ約1cmです。筒部の長い唇形花で、長い毛が密生します。上唇は上に伸びて兜状になります。下唇は3裂し、中央裂片はさらに2裂して、花粉を媒介するハナバチ類の足場になります。上唇に沿って縦に並んだ葯室から花粉を出す雄しべが観察できます。
葉は対生し、長さ1.5cm〜3cmの卵円形で、鈍い鋸歯があり、網目状のくぼんだ葉脈が走ります。上部の葉は密集してつき、紫紅色をおびます。
果実は4分果からなる。
葉をもむと、いやな臭いがあります。 |