乾燥した砂礫地や草原などに生える、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ原産の常緑小低木。
地面を這うように広がり、茎は斜上し木質化し、高さは10cm〜30cmになります。全体に芳香を持ちます。
葉は対生し、長楕円形で、先端は丸く鋸歯はありません。
花は唇形花で、淡いピンク色や白色の小さな花を先端に集まって咲かせます。園芸品種も多く、花色は多様です。
和名であるヨウシュイブキジャコウソウより、ハーブとしてクリーピングタイムやワイルドタイムと呼ぶのが一般的です。肉類、スープ、シチューの香り付けに使用されます。殺菌作用や消化促進などに優れた効果があり、風邪をひいたときのハーブティーに使用されます。ハーブとして栽培されるほか、グラウンドカバーや養蜂用にも栽培されます。ミツバチや養蜂家にとって重要な蜜源植物である。ギリシャや地中海地方では、蜂蜜が名産品として知られています。
育て方は、やや乾燥した場所を好みます。耐寒性もあり丈夫ですが、梅雨〜夏季の高温多湿を嫌うので、剪定して風通しを良くします。挿し木や株分けで、増やすことができます。
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