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バクヤギク


バクヤギク
[和名・種類]

バクヤギク

[学名]

Carpobrotus chilensis

[英名]

Ice plant

[名前の由来]

莫邪菊。葉の形を、中国の名剣・莫邪に例えたもの。
別名、オオマツバギク(大松葉菊)。大きなマツバギクのこと。
別名、カルポブローツス・キレンシス。学名から。

[分布]

南アフリカ原産

[科名]

ツルナ科ツルナ属

[花色]

赤紫色白色

[花期]

5月6月7月8月9月

[特徴・解説]

 南アフリカ原産の多年草。昭和頃に園芸種として輸入されましたが、海岸付近で野生化しています。
 茎は太さ5mm〜7mmで、倒伏し地面を這うように広がり、根を出して増えます。
 花茎を伸ばし、直径約12cmの、赤紫色や白色、淡黄色の花を付けます。花弁は多数あり細い舌状で、葯は黄色です。日中の明るい時間に開花し、夜間や雨天・曇天の時は花を閉じます。
 葉は輪生し、長さ4cm〜7cm、幅7mm〜10mmの多肉質な3稜形です。
 果実は長さ17mm〜20mmの卵形〜球形です。裂開せず、熟すと柔らかくなります。
 花壇や鉢植えに利用されるほか、原産地ではイチジク状の果実は食用にされます。日本ではほとんど結実しません。日当たりが良く水はけの良い、乾燥した土を好みます。挿し木で容易に増やすことができます。繁殖力が強く、耐塩性・耐乾性があるため、海岸近くで野生化しています。

[観察・感想]

 バクヤギクの閉じた花の写真です。
 当日は天気があまり良くなかったので、花は開いていませんでした。閉じた状態でもなんとか撮影しようと頑張って、こんな感じの写真になりました。
 子供の頃、近所で石垣一面に栽培している家があったんですよ。その家の前を通るたびに、変わった植物が生えているなーって思っていました。なぜか良くわかりませんが私の地元では、転んで擦り傷を作ってしまった時などに、バクヤギクの葉肉を付けると治るみたいな感じで扱われていました。転んで擦り傷を作ると、バクヤギクをたくさん育てている家から葉を折り取って、傷口に塗っていましたが・・・。本当に効果があるのかどうか、微妙なところです。
 最近では、浜辺で咲いていることがありますねー。園芸で育てる人は減りましたが、浜辺で帰化しています。繁殖力が旺盛なので、一面を覆い尽くすほど生えていることもあったりします。

[写真撮影]

2008年05月01日

バクヤギク
バクヤギク
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