西南アジア原産の落葉小高木です。
高さは5m〜6mになります。樹皮は褐色で、不規則に剥がれます。本年枝には4稜があり、短枝の先は刺になります。
葉は対生し、葉身の長さは2cm〜5cm、幅1cm〜2cmの長楕円形で全縁で、無毛です。表面には光沢があります。
花は枝先に直径約5cmの朱赤色の花をつけます。花弁は6個で、薄くてシワがあります。萼は筒状で、上部は6裂し、肉質で光沢があります。
果実は直径約5cmの球形です。先端に萼片が宿在します。果皮は厚く、熟すと不規則に裂開し、多数の種子が顔を出します。種子の外皮は淡紅色で、甘酸っぱい液を含み、食べることができます。
日本には、平安時代に移入されたと考えられています。食用のほか、庭木、鉢植えなどにも利用されます。西アジアでは、昔から子孫繁栄、豊穣の象徴とされてきました。 |