アジア原産の一年草の野菜。
茎はつる性で分枝し、長さ約10mになります。葉の付け根から巻きひげを出し、他物に絡まります。
雌雄異花で、雄花は葉腋に数個ずつ穂状につき、雌花は葉腋に単生します。黄色の合弁花で、深く5裂し、直径約8cmになります。早朝に開花し、夕方にはしぼみます。
葉は掌状に5裂〜7裂し、茎先の葉ほど深く切れ込みます。葉身は長さ約20cm、葉柄は長さ約20cmになります。
果実は濃緑色で、長さ30cm〜60cm、直径8cm〜12cmになります。果肉は繊維質で、厚くて密な網状になります。成熟すると果実は乾燥し、果実の先端から扁平で黒色の種子がこぼれ落ちます。
観賞用として、栽培されます。若い果実は、皮をむいて、酢の物、煮物、炒め物などとして食用になります。民間療法としては、ヘチマの生食が風邪に効くと言われています。成熟した果実は果肉を腐らせた後、タワシや、靴の底敷きに使用されます。果実が熟した頃に茎を切断して得られる液体は、化粧水として使用されます。 |