暖地の沿岸部に生える台湾・中国南部原産の常緑、または落葉低木。
幹はほとんど分枝せずに直立して株立ちになり、高さ2m〜7m、太さ約10cmになります。若木の時は軟毛が密生しますが、やがて毛は落ちます。地下茎が四方に広がり、次々と幹を出して群生します。
枝先に球形の散形花序を円錐状に多数つけ、長さ約50cmの花穂を作ります。花は淡黄白色の4弁花で、雄しべは4個で、綿毛に覆われます。
葉は互生し、枝先に集まって付きます。葉身は長さ、幅ともに約70cmの円形で、基部は深いハート形で、掌状に7裂〜12裂し、裂片はさらに中ほどまで2裂します。縁には浅い鋸歯があります。裏面は白色で、星状毛が密生します。葉柄は長さ20cm〜50cmになり、淡褐色の粉状の毛が密に生えます。
果実は球形で、熟すと黒色になります。
茎には白色の太い髄があり、乾燥して薄く切った物を通算紙(つうそうし)と呼ばれ、造花の材料などに使用されます。観賞用に栽培されます。 |