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カミヤツデの樹形


カミヤツデ

[和名・種類]

カミヤツデ

[学名]

Tetrapanax papyriferus

[英名]

Rice paper plant

[名前の由来]

紙八手。茎の髄を紙に加工して利用されることから。また、葉が薄く紙のようなヤツデのこと。
別名、ツウダツボク(通脱木)。漢名から。
別名、ツウソウ(通草)。

[分布]

関東地方〜東海地方の沿岸部

[科名]

ウコギ科カミヤツデ属

[花色]

淡黄白色(葉:緑色に掲載)

[花期]

11月12月

[特徴・解説]

 暖地の沿岸部に生える台湾・中国南部原産の常緑、または落葉低木。
 幹はほとんど分枝せずに直立して株立ちになり、高さ2m〜7m、太さ約10cmになります。若木の時は軟毛が密生しますが、やがて毛は落ちます。地下茎が四方に広がり、次々と幹を出して群生します。
 枝先に球形の散形花序を円錐状に多数つけ、長さ約50cmの花穂を作ります。花は淡黄白色の4弁花で、雄しべは4個で、綿毛に覆われます。
 葉は互生し、枝先に集まって付きます。葉身は長さ、幅ともに約70cmの円形で、基部は深いハート形で、掌状に7裂〜12裂し、裂片はさらに中ほどまで2裂します。縁には浅い鋸歯があります。裏面は白色で、星状毛が密生します。葉柄は長さ20cm〜50cmになり、淡褐色の粉状の毛が密に生えます。
 果実は球形で、熟すと黒色になります。
 茎には白色の太い髄があり、乾燥して薄く切った物を通算紙(つうそうし)と呼ばれ、造花の材料などに使用されます。観賞用に栽培されます。

[観察・感想]

 カミヤツデの樹形の写真です。
 カミヤツデの葉の写真を撮ろうとしても、枝先に集まって付くので、写真を撮ることができず。足元から生えてきたばかりのカミヤツデの葉は、大きなカミヤツデの葉の影になってしまい、薄暗くてブレてしまう。どう頑張っても、カミヤツデの写真が上手く撮れなくてさー。
 最終手段として、真下から見上げるように写真を撮ってみた。そしたら、その写真が思っていたよりも綺麗に撮れたので、嬉しくなって掲載することにしました。
 カミヤツデの葉はとても大きく、種子から繁殖するのはもちろんですが、地下茎からも繁殖します。そのため、群生することが多い植物です。カミヤツデが群生すると、葉が大きいため、地面に光が差し込まなくなってしまいます。その結果、林床に生えるような植物は、光合成ができずに枯れてしまいます。
 カミヤツデは外来種でもあることから、増え過ぎてしまう前に駆除が検討されている植物でもあります。かつては紙の原料として利用されていましたが、現在では利用されることもなくなったので、増加傾向にあるようです。三浦半島では、今のところはあまり見かけない植物です。

[写真撮影]

2008年08月15日

[関連ページ]
カミヤツデ
カミヤツデの葉
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