海岸の砂地に生える、匍匐性の落葉小低木。
茎は分枝しながら砂上を這い、枝は立ち上がり、高さ30cm〜70cmになります。樹皮は灰褐色です。枝には4稜あり、若い枝には灰白色の短毛が密生します。ユーカリの葉に似た芳香があります。
葉は対生し、葉身は長さ3cm〜6cm、幅2cm〜4cmの広卵形〜楕円形です。先端は鈍く、基部は円形です。縁は全縁です。洋紙質で、両面に微毛が密生し、裏面は灰白色です。葉柄は長さ5mm〜10mmです。
枝先に長さ4cm〜6cmの円錐花序を直立し、淡青紫色の花を多数つけます。花序の軸には、灰白色の短毛が密生します。花冠は長さ1.2cm〜1.6cmの漏斗状で、上部は5裂し、裂片の下側の1個が大きく唇形になります。雄しべは4個、雌しべは1個で、花冠から少し出ます。
果実は、直径6mm〜7mmの球形の核果です。下部は萼に包まれます。核は直径約5mmの球形で、黒褐色で上部に浅い溝が4個あります。熟すと、淡黒色になります。種子は海水に浮き、海流に乗って運ばれます。
茎葉は、線香や染料の材料に使用します。果実は、風邪薬、入浴剤に使用します。
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