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孤独の中から |
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・ ・ 街の雑踏の中、私は自己嫌悪に陥っていた 自分の心の言葉を、うまく発することができなかった こんなはずじゃなかった・・・ 家に帰ろうとは思わない 誰かと話がしたい 私の声に耳を傾けて欲しい 私を認めてもらいたい 寂しい、私のこころ 私の周りにはたくさんの人がいる 恋人同士だと思われる男女、学生風の友達、親子、サラリーマン風の男性、外人 たくさんの人が私の横を通り過ぎていく そして、私は一人きり 話し相手はだれもいない、私を見ている人もだれもいない 雑踏の中の孤独 そんな中で、私は寂しさを紛らわしていた 目の前を通り過ぎる人が、私の心をなでていく 寂しい・・・ 寂しいけれど、それだけでもいい 自分の存在を探している自分がいる 自分の孤独さに気が付いていた 私の存在に人は気が付かないでいた 群衆の中の孤独 私は一人、ベンチに座っていた もしここで、周りにだれもいなければ、私の前を通る人は声を掛けるであろう もしここで、周りに一人でもいれば、私の前を通る人は声を掛けないであろう 人が増えれば増えるほど、私の孤独も増していく 孤独から抜け出す蜘蛛の糸 私には見つけることができるのであろうか ・ ・ ・ |
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