岩の崖に、穴が掘ってありました。観光ガイドブックや絵葉書で見たことがあるので知っていましたが、実物を見て・・・?
岩盤を削り出した岩庭です。この庭園が、書院庭園の起源となっています。のちに夢窓疎石は、京都の西芳寺、天龍寺も作っています。
発掘復元前は、自然の姿をそのまま生かし、多くの花が咲く庭となっていました。禅精神を表した庭園として定評がありました。
夢窓疎石が造った庭は、瑞泉寺に伝わる『新偏鎌倉志』をたよりに絵図の通りに慎重に発掘されました。文化財ほぼ審議会専門委員の吉永義信氏の発掘によって、池を中心にした庭園は一変しました。そして、700年前の姿がよみがえりました。
滝から偏界一覧亭への登り口にいたる岩盤の下には、岩盤に水がたたえられています。滝の水路は鋭い稲妻型に切り込まれて、岩肌に大きく屈曲している偏界一覧亭への石段とは対照的になっています。
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