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御霊神社 |
御霊とは、強く尊い祖先の御霊の意味で、神社の創建は平安時代後期と伝えられています。桓武天皇の子孫で鎌倉武士団を率いた鎌倉権五郎景正(かまくらごんごろうかげまさ)を祀っています。
景正は後三年の役(1083年〜)に16歳で出陣して勇名をはせ、その後、現在の鎌倉・湘南地域を開発した領主です。地元では「権五郎さま」と呼ばれ親しまれています。
毎年9月に行われる面掛行列(めんかけぎょうれつ)は。伎楽(ぎがく)や舞楽(ぶがく)、田楽(でんがく)などの古い面を被った面掛衆が練り歩く珍しい催事です。
御霊神社の紅葉|鎌倉市坂ノ下
- 三浦半島観光地図
Goryo Jinja Shrine
Goryo is an honorific team used to respectfully refer to departed
ancestors souls. This Goryo Jinja shrine was built towards the
end of the Heian period to honor Kamakura Gongoro Kagemasa,
descendant of Kammu Tenno and leader of the Kamakura samurai
army.
Kagemasa became renowned for his bravery during the Gosannen
War(1083-1087), in which he fought at 16 years old. He went
on to become a feudal lord and develop Shonan region, located
in present-day Kamakura. He was loved by the people of his region,
who gave him the name "Gongoro-sama".
The Menkake Procession is held in September every year. It features
a highly original ritual where masked people walk through the
streets wearing traditional masks such as Gigaku, Bugaku, and
Dengaku.
●祭礼
1月1日、元旦祭。
7月海の日、石上神社例祭。御供流し神事(ごくながししんじ)。海神の霊を鎮め、海難の犠牲者の霊を慰めるために御供(神前に供えた赤飯)を献げます。権五郎神社の前浜の海中に御供を捧持した若者たちが泳ぎ出て、船に乗せた神輿を拝してから、海中に御供を流します。
9月17日、敬老祭。
9月17日、宵宮祭(よいみやさい)。
9月18日、面掛行列(神奈川県指定無形民俗文化財)、鎌倉神楽、神幸祭。
●鎌倉・江の島七福神 面掛福禄寿
御霊神社はその昔、鎌倉付近には大庭・梶原・長尾・村岡・鎌倉という平氏五家があり、これら五家の租を祀る神社として五霊神社が建てられました。これが御霊神社となり、祭神もいつしか武勇で名高い領主の鎌倉権五郎景正公一柱だけを祀るようになりました。
この権五郎景正公の命日が9月18日で、この例祭日には昔から面掛け行列という珍しい行事が行われます。伎楽や舞楽、田楽などに使われる特異な面を十人衆がつけ、古いいでたちで街の中を練り歩く神奈川県指定の文化財です。この十一面の中に「福禄寿」が含まれており、これにちなんで福禄寿が宝物庫に安置されています。
●御霊神社の大鳥居
1850年(嘉永3年)、坂ノ下氏子の総力で建立されました。関東大震災で2本の石柱にヒビが入るも倒壊を免れ、160余年の間、御霊神社のシンボルとして氏子崇敬者を見守り続けてきました。平成23年12月、安全を鑑み新しい鳥居に建て替えました。
●御霊神社の宮神輿
御霊神社の例大祭(9月18日)の神幸祭は、揃いの白丁姿の担ぎ手が天王唄に合わせてゆったりと街中を練り渡る古式ゆかしい宮神輿渡御と面掛け行列(神奈川県指定文化財)で知られています。
神輿は1753年(宝暦3年)、江戸時代中期の製作で、覚園寺村の大工の棟梁・木村源八作と記されています。本体は総漆仕上げ極彩色金箔押しの瀟洒な造りとなっています。様式は新編相模国風土記によれば、「御霊神社の神輿は鶴岡八幡宮の神輿と同型」と記されているように、鎌倉室町型宮神輿です。
平成16年、神輿奉製250年に当たり、平成の修復を行い、貴重な文化財の維持管理に勤めています。
●石上神社の大神輿
御霊神社の境内末社・石上神社の御神体は御霊の前浜沖1kmに沈んでいた巨大な石です。漁船が度々座礁することから、江戸時代末期、この大石の上部を切って引き揚げ、境内に海上安全の神としてお祭りしました。7月の第3月曜日(海の日)に行われる石上神社の例祭は、一名御供流しと呼ばれ、大石のあった沖合まで若者たちが供物を手に高々と捧げて泳ぎ供える神事です。
石上神社には、大小2基の白木の神輿があります。大嵐で材木座海岸に流れ着いた大材木で作られたと伝えられています。昔はこの大神輿を御供流しの時に沖合まで泳ぎ担ぎましたが、現在は小神輿を船に乗せての海上渡御となっています。
●弓立ての松
鎌倉・湘南地域を平安時代後期に開拓した開発領主である鎌倉権五郎景正公が、ご領地を見回る際に弓を立て掛けられたと伝えられている松の古木です。
クロマツ|マツ科|5月
- 身近な植物図鑑
●タブノキのご神木
かながわのふるさとの木、かながわの銘木100選、鎌倉市の天然記念物、に指定されています。御霊神社と坂ノ下地区の歴史を見つめてきた古木で、樹齢は推定で約350年です。太枝が四方へ大きく広がって巨大な樹幹を形成しています。高さ20m、胸高周囲は4mあります。
タブノキ|クスノキ科|4月
- 身近な植物図鑑
●夫婦銀杏
社殿に向かって左が雄、右が雌です。雌雄揃ってそびえたち、毎年多くの銀杏の実を結ぶことから、夫婦円満、家内安全、子宝安産のシンボルとされています。
イチョウ栽培|木の実・草の実
- ベランダ園芸
●庚申塔
庚申信仰は平安時代に中国から入り、江戸時代に庶民の間に広まりました。人間の体の中にいる三尸の虫が庚申の日の夜、人の体を抜け出して天帝にその人の悪行を告げに行くとされています。
坂ノ下にも昭和30年頃まで庚申講があり、庚申の夜には村人は眠らずに飲食歓談して夜を明かしました。
12基の庚申塔は村の辻々にあったものを近年に神社境内に移しました。そのうち、三猿が踊る珍しい庚申塔、他1基が鎌倉市指定民俗文化財となっています。
●稲荷社
人間の生命の源である食物、特に稲の生産豊穣を神護する宇賀之御魂神を祀っています。今日、その御神徳は農工漁業、商売繁盛、学業成就、病気平癒と広がり全国に3万5000社の稲荷神社があります。京都伏見稲荷より勧請されました。
●秋葉神社
火防の神様を祀っています。明治22年2月25日、坂ノ下村に大火が発生し、大半が消失しました。以後、静岡県秋葉山本宮秋葉神社より火防鎮護の神の御霊を勧請し、ここに秋葉神社が建立されました。村人は秋葉講を組織し、毎年欠かさず本宮へ詣で、火防を誠心祈願しています。以来、坂ノ下には大火がなく今日に至っています。
●金毘羅社
海上安全の守護神です。讃岐(香川県)の金毘羅宮の分霊を祀っています。祭神は大物主神で、大国主命の和魂は讃岐の象頭山に祀られました。仏教の守護神がのちに地主神と合体しました。農業・商業の神様としても信仰を集めています。
●石上神社
昔、御霊神社の前浜にあった巨石に多くの船が座礁し、多数の人命が奪われました。海神の怒りと悟った村人は、石を引き揚げ、その上部を祀って石上神社としました。海上安全・豊漁の守護神として、現在でも厚く信仰されています。7月、海の日の例祭には、珍しい「御供流し」神事が前浜海上で行われます。
●地神社
台地を主宰し生産をつかさどる大地主神を祀っています。半農半漁で栄えた坂ノ下の農業、開墾・開拓の守護神です。
●御嶽社
長野県の御岳神社の主神三神を祀っています。殖産興業に御神徳があります。国常立尊は天地開闢、第一代の天下造化の霊神です。大穴牟遅神(大国主命)は、日本の国土統治に力を尽くしました。小名毘古那神は、国土経営の神様です。
江ノ電長谷駅下車 徒歩10分 |
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御霊神社の写真 |
参道の前を江ノ電の線路が横切っているという不思議な立地の御霊神社。
たぶんなんですが、御霊神社のあった場所に、あとから強引に江ノ電の線路を作ったのでこうなってしまったのでしょう。
鉄道ができた当時は迷惑だと思っていたかもしれませんが、今では江ノ電沿線ということで観光名所になっています。
アニメ作品『南鎌倉高校 女子自転車部』にも登場した神社です。
境内にはとても大きなイチョウの木が特徴的です。
夫婦銀杏っていうらしくて、ちょうど紅葉のタイミングで訪れることができたので、とても美しかったです。
降り積もった黄色の落ち葉も、とても綺麗でした。
狛犬さんもしっかり写真に収めておきました。
いつ奉納されたものなのかちゃんと確認しておけば良かったかも。
御霊神社は漁師さんから厚い信仰を集めているのかな、奉納された玉垣に刻まれた名前を見てみると、魚市場とか魚屋などが多いみたいです。
お参りした時の拝殿。
扁額には鎌倉権五郎神社って書いてありました。
いちよこれが弓立ての松ってことになっているみたいです。
鎌倉権五郎景正公が弓を立て掛けたという言い伝えになっているので、およそ900年前になりますかねー。
小さなお社たちがたくさん立ち並んでいるエリアになります。
立派な獅子頭が左右に置かれているお神輿。
御霊神社の宮神輿で、鎌倉八幡宮のものと同じタイプだそうです。
こちらは、石上神社のお神輿になります。
以前はこのお神輿を担いで海の中に入って行ったみたいです。
紅葉すると境内を美しく黄色に染めてくれる夫婦銀杏です。
雄の木と雌の木になっているので夫婦銀杏です。
こちらはタブノキです。
三浦半島を代表する常緑樹といったところでしょうか。
タイミングよく江ノ電が走ってきてくれたので写真を撮ってみました。
ゆっくりトロトロと走っているイメージのある江ノ電ですが、実際にはそれなりのスピードで走っているので、普通に写真を撮ってもブレてしまいます。
シャッタースピードを速くしないといけないし、写真を撮る人が何人もいたりするので、意外と難しいんですよ。
記念に朱印を書いてもらいましあ。
今まで書いてもらった朱印の中でも、トップクラスに字が上手でした。
とても良い記念になりました(^^) |
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