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ちょうどガソリンスタンドの目の前にある、下馬の石碑です。ガソリンスタンドの人はきっと、この石碑が邪魔で邪魔でしょうがないんじゃないかなーなんて思ってるんじゃないかなーとか考えたりもします。スタンドで給油をしても、車から下りる必要はないようです。
鎌倉時代の中央通りである若宮大路を由比ガ浜の海岸方面に向かうと、横須賀線のガードの先に下馬四つ角の交差点があります。ここは昔風に言う四つ辻(十字路)になっていて、北側には鶴岡八幡宮があります。
この四つ辻は下の下馬と呼ばれ、長谷(はせ)から名越(なごえ)に通じる大町大路と交差しています。
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撮影:2007年02月28日 |
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鎌倉時代、鶴岡八幡宮に参拝する時は、いかに身分の高い武士であっても、ここで馬を下りることになっていました。この付近は、若宮大路を横切る時も、馬を下りて鶴岡八幡宮に礼拝しないと通れなかったことから、「下馬」という地名が生まれました。
下馬には、上の下馬、中の下馬、下の下馬があり、ここは下の下馬にあたります。二の鳥居の下馬は、横に広がって釘貫(くぎぬき)という柵があったといわれています。 江戸時代には、この下の下馬に駒止め柵を設け、鶴岡八幡宮への馬の乗り入れを禁じていました。
幕末のころには、この付近で騎乗の外国人が浪人に殺傷されるという事件も起きました。
1889年(明治22年)、横須賀線が開通するまで、段葛(だんかずら)はこの下の下馬の四つ辻まで続いていました。二の鳥居も、この付近にあったともいわれています。
三浦半島観光地図:鎌倉市小町・JR鎌倉駅
三浦半島観光地図:鎌倉市雪ノ下・鶴岡八幡宮 |
撮影:2007年02月28日 |
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