1886年(明治19年)6月ごろから、国防上緊急を要するとして陸軍大臣大山巌(おおやまいわお)、海軍大臣西郷従道(さいごうつぐみち)の連署で、総理大臣伊藤博文(いとうひろぶみ)に横須賀線開通を要請しています。
1889年(明治22年)6月16日、鎌倉駅が完成しました。同時に逗子駅、横須賀駅も開設され、横須賀線が開通しました。
1872年(明治5年)10月14日、日本最初の鉄道が新橋〜横浜間に開通しました。1887年(明治20年)7月、横浜〜国府津間に鉄道が開通し、その2年後に横須賀線が開通したことになります。
建設時、東海道線建設に主力が注がれていたため資金繰りができず、東海道線建設費から45万円を一時流用することに、工事が着工しました。1888年(明治21年)1月に起工し、翌年には完成しました。建設費は40万9480円でした。
横須賀線開通当時は大船〜横須賀間を1日4往復し、所要時間は約40分でした。翌年1月1日より所要時間は約35分に短縮され、1日6往復になりました。公衆電報の取り扱いも行っていました。
当初の軍の要請では横須賀市内を通って観音崎まで伸ばすことになっていましたが、費用がかかりすぎるとのことで中止になりました。
1916年(大正5年)9月には複線化し、11月に鎌倉駅舎が改築されました。当時はまだ駅周辺には水田が多かったため、その中に建つモダンな建物は大変目立ちました。
1925年(大正14年)12月には、電気列車が導入されました。
1930年(昭和5年)3月、初めて電車運転になりました。
1984年(昭和59年)10月、3代目の現在の駅舎に改築されました。 1984年(昭和59年)の駅舎改築の際、市民の要望により残される事になったのが西口の小さな駅前広場にある鎌倉駅の時計塔です。鎌倉駅のシンボル的存在で、現在の駅舎でも東口には時計塔が設置されています。
2000年(平成12年)、関東の駅百選に選ばれました。
1936年(昭和11年)の1日平均乗降客数は15000人でしたが、2006年の1日平均乗車人員は38737人になりました。2015年には44376人となり、増加傾向にあります。
江ノ電鎌倉駅|鎌倉市御成町
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JR逗子駅|逗子市逗子
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