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庚申塔・石仏


石仏

京急三崎口駅下車 徒歩12分
地図
石仏
石仏

 場所がちょっと不確かなんですが、民家のブロック塀の一部に設置されていました。
 左は下部しかありませんが層塔ですね。
 左から2番目は地蔵尊でしょうか。木札に「勧請いほ???」と書かれていたので、いぼとり地蔵でしょうか。
 中央は宝篋印塔ですね。
 左から3番目も地蔵尊でしょうか。
 一番右側も宝篋印塔ですね。
 どの石仏も風化が激しいですね。この先の黒崎には似たようなゴロ石がたくさん落ちているので、地元の人が彫って造った石仏なのではないでしょうか。石工による石仏とは少し違う造りをしているような気がしました。

写真撮影:2006年10月16日

庚申塔

京急三浦海岸駅下車 徒歩18分
地図
庚申塔
庚申塔

 畑の片隅に建っていた庚申塔たち。立地条件の悪さでしょうか、破損が激しい(TωT)
 庚申塔を建てた時点で目的を達成したとはいえ、なんだかかわいそう。農作業中に倒れちゃったのかな?かなりバランスが悪そうに建っているので、台風などの強風で倒れちゃったのかな?
 庚申塔のページを作成するたびに解説をしているような気がしますが、庚申とは十干十二支の組み合わせのうちのひとつで、60日、もしくは60年ごとに巡ってくる庚申(かのえさる)の日のことです。
 一番身近で十干十二支を感じることができるのは、阪神タイガースの本拠地、甲子園球場です。甲子(きのえね)の年に作られたので、甲子園球場と呼ばれています。

写真撮影:2008年02月29日

庚申塔

京急三浦海岸駅下車 徒歩18分
地図
庚申塔
庚申塔

 1800年(寛政12年)に建てられた庚申供養塔。作られる年代によって、石塔の形状であったり、彫刻される造形物は変化していきます。それぞれの地域や年代によって、流行があります。
 一段高い場所にある畑の土に押されて、台石からズレてしまっています(^^;)
 庚申の日の夜には、体内にいる三尸(さんし)の虫が、人が眠ると天に上り天帝にその人が日頃している悪事を告げると言われています。三尸は、中国の道教の説からくるとされていますが、四つ足で、イヌのような姿をしていると言われています。
 三尸から罪を聞いた天帝は罰として、その人を早死にさせるといわれ、長生きするために村の講単位などで、庚申の夜は眠らずに過ごすという風習があります。
 庚申信仰は、日本国内では室町時代のころから仏教的な色彩を帯び、庚申供養塔などが造立されるようになりました。江戸時代になると庶民にも広まり、村などで講組織と結びついていきました。
 講仲間などと共に、徹夜で庚申の祭事を営むことを庚申待ちと呼ばれ、次第に定着していきました。

写真撮影:2008年02月29日

庚申塔

京急三浦海岸駅下車 徒歩18分
地図
庚申塔
庚申塔

 造立年はわかりませんでした。九月吉日とは書かれていましたが、年は確認できませんでした。造形物は青面金剛(しょうめんこんごう)かな。
 笠が後ろに落ちていました。
 具体的には庚申様と呼ばれるような神像が特定されていたわけでもないので、その時々の仏教や神道の影響を受けてきました。
 仏教では青面金剛として、神道では猿田彦(さるたひこ)とされていますが、作神、蚕神、福を招く福神、病を治す治神などといった神様でもあると考えられ、地域や時代によってさまざまなとらえ方で信仰されていきました。

写真撮影:2008年02月29日

庚申塔

京急三浦海岸駅下車 徒歩18分
地図
庚申塔
庚申塔

 あぁ、悲しい(TωT)。倒れてしまった庚申塔。笠も外れてしまった・・・。基礎部分が傾いてるから、石仏を建てるにはそもそも無理がありますよね。
 造立は1716年(享保元年)と書いてありました。造形物はやっぱり、青面金剛でしょうか。
 最近の人は聞かないと思いますが、っていうか、自分も聞きませんが、昔から「話は庚申の夜」と言われていました。庚申の夜は眠らないため、用事があればその時に話をしましょうということです。
 庚申待ちでは、老若男女を問わず一ヶ所に村人が集まり夜を明かす・・・。自然と考えるのは、その庚申待ちが結婚のきっかけになったり、男女の結び付きになると考えてしまいがちですが。実際には庚申待ちのときに子作りや性交を行うのは、禁忌とされていました。もし庚申の夜に子供を授かったとしても、その子供は泥棒になったり、身体に障害を持つと言われ、決して性交を行うようなことはありませんでした。
 さまざまな決まり事が定められており、行事が始まる前には入浴をして身を清めるとか、洗濯したての衣類を着るなど、神聖な行事として行われていました。

写真撮影:2008年02月29日

庚申塔

京急三浦海岸駅下車 徒歩18分
地図
庚申塔
庚申塔

 4基ある庚申塔の中で、もっともしっかりと建てられていた庚申塔です。
 造立年は確認できませんでした。造形物は青面金剛だと思います。
 石仏に興味のある人の間では、「三浦半島には庚申塔が多い」というのが通説となっており、実際の数もその通りになっています。神奈川県内でも飛び抜けて、庚申塔の多いエリアが三浦半島です。
 これは江戸時代には三浦半島が比較的豊かな暮らしをしていたからではありません。三浦半島では庚申講は盛んに行われていましたが、そのほかの信仰はあまり広がらなかったためです。三浦半島では庚申塔が盛んに作られた時代、他の地域では道祖神や地神の石塔が建てられていました。そのため三浦半島では、庚申塔以外の石塔はあまり見ることができません。
 当時の宗教家の活動による偏りによって、造立される石塔にも変化が現れるということです。

写真撮影:2008年02月29日
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