そらいろネット > 三浦半島観光地図 > 横浜市港南区 > 上大岡東 > 子育て地蔵
京急上大岡駅の裏手すぐにある、小さな地蔵堂です。 子育て地蔵と呼ばれているようです。お地蔵さんというと、とても身近な感じがしますが、地蔵菩薩というと、なにか偉い感じがします。 お地蔵さまは道祖神と習合したため、日本各地の路傍で石像が数多く祀られています。ここも、道祖神と一緒に祀られています。町外れや辻などに、「町の結界の守護神」として建てられることも多くあります。 子育て地蔵というのは、子宝であったりとか、子供がスクスクと健康に育って欲しいという願いを込めて建てられています。
お地蔵さまそのものは、比較的、新しいもののようです。 上大岡には、保元の乱で破れた源為朝が移り住んだという伝説が残されています。その源為朝は金の地蔵尊を篤く崇拝していたとのことです。もしかしたら、この地蔵尊とも、何か関係があるかもしれないですね。 源為朝の持仏に由来して立てられた地蔵堂だとも伝えられています。 また、明治2年、近くの崖が崩れたとき、横穴が現れ、古銭の入った壷が出てきました。そこは源為朝の隠れ穴ではないかと騒がれたこともありました。
お地蔵さんと一緒に、道祖神や庚申塔もありました。 道祖神が建てられているということは、ここはかつての主要道路だったのでしょうか?江戸時代のころから、人や物の通行があった道だったのだと思います。 庚申塔もありました。三浦半島で良く見かけるタイプの庚申塔に似ていました。三浦半島のものと比べると、やや主尊が小さいかな?ちゃんと三猿も彫られてあります。 ほかにも数基の石塔があったのですが、破損が激しくて、何の石塔なのかわかりませんでした。