1998年(平成10年)2月24日、横須賀市が購入しました。2008年4月1日、北消防署長浦出張所に配備されました。イスズの久里浜362。
日本の狭い道路事情に合わせて登場した消防ポンプ自動車CD-1型。特に横須賀市域は入り組んだ地形が多く、道路が狭いため、一番多く配備されている主力消防車です。
2t〜3t車級ダブルキャブシャシーをベースに、A-2級ポンプと、多くの資機材が積載できる収納スペースを備えています。最近では500リットル〜900リットル程度の小型水槽を装備したCD-1型消防ポンプ自動車もありますが、基本的には水槽は装備されていません。消火活動に使う水は、消火栓、防火水槽、川、海、プールなどから汲み上げます。
ポンプ車には、その象徴ともいえる「吸管」が左右に装備されています。吸管によって消火に必要な水を吸い上げます。先端が金具タイプは消火栓にジョイントすることができ、先端に籐かご付のものは防火水槽や川などに投入して使用します。
普通、車両後方に収納スペースがあり、ホースカーが積載されています。消防用ホースが10本程度乗った台車です。車上にはハシゴが取り付けられています。
通常の火災では水槽付消防ポンプ自動車が現場近くに配備され、直ちに放水を開始します。CD-1型は、現場付近の消火栓などから水を取り、水を供給する任務を担います。しかし道路事情が悪く車体サイズの大きな消防車が近づけない場合、CD-1型が現場直近に陣取り消火活動の主役を務めます。
近年では消防活動の多様化により、より多くのアイテムが積載できる大型車両が好まれる傾向にありますが、狭い道路に阻まれることも多いため、現在でも高い人気を誇り、全国的に数多くが配備され続けています。
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