三王山安楽院といいます。浄土宗のお寺で、鎌倉光明寺の末寺になります。本尊は阿弥陀如来です。
開基は北条経時(ほうじょうつねとき)、創建は1592年(文禄元年)です。
旧道に面して建っています。
1246年(寛元4年)、開基は鎌倉幕府四代執権・北条経時によります。もとは鎌倉の長谷にありました。長井に移ってきた理由はわかっていませんが、1592年(文禄元年)に長井に移ってきたと言われています。
北条経時は1214年(建保2年)に生まれ、1246年(寛元4年)に33歳で亡くなりました。
貞永式目(じょうえいしきもく)などを制定した執権・北条泰時(ほうじょうやすとき)の孫で、四代執権となり鎌倉材木座の光明寺の開基となりました。
裏山には北条経時の墓と伝えられる宝篋印塔(ほうきょういんとう)が建っています。最上部の相輪は失われています。
蓮花寺殿安楽居士とあり、台石の三方に不断光と彫られてあります。1817年(文化14年)の建立のため、墓を再建したものか、供養塔だと考えられます。
毎年10月25日、26日の2日間、十夜法会(じゅうやほうえ)は秋の年中行事として知られています。
お十夜は浄土宗の寺院で行われる法会ですが、三浦半島の浄土宗本山となっている鎌倉の光明寺で行われたのが最初とされています。のち、光明寺の十夜が10月12日〜15日までの4日間に短縮されたため、末寺だった不断寺を含む3つの寺院が2日ずつ分けてもらったと言われています。
現在では、ほとんどの十夜法会は昔のような賑わいはありませんが、不断寺の十夜法会では露店も出て参拝者で賑わいます。
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