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護衛艦すずなみ


たかなみ型護衛艦すずなみ 京急汐入駅下車 徒歩10分
海上自衛隊横須賀地方総監部内 地図
たかなみ型護衛艦すずなみ
たかなみ型護衛艦すずなみ
 たかなみ型護衛艦DD114「すずなみ」です。艦種記号「DD」は護衛艦、「114」は艦番号。たかなみ型護衛艦は、ヘリコプター搭載汎用護衛艦です。新世代護衛艦として登場した「むらさめ型」の後継艦で、高いバランスを誇る汎用護衛艦です。
 主力艦の「はつゆき」型護衛艦が現役引退し、数を減らすのを補う形で建造されました。「むらさめ」型の発展系として、現代の戦闘艦の持つ兵装を高い次元でバランス良く備えています。
 VLSは前部甲板と砲塔との間に集約されました。32個のセルを持ち、垂直発射型のアスロックと短SAM(シースパロー)の混載で柔軟に高い攻撃能力と防空能力を備えています。
 艦後部にはヘリコプター甲板と格納庫があり、「むらさめ」型と同サイズながら2機の運用が可能です。対潜哨戒作戦に力を発揮します。哨戒ヘリが得た情報は艦に送られ、攻撃の諸情報として利用されます。
 搭載砲は「むらさめ」型が76mm砲だったのに対して、「たかなみ」型では127mm砲になりました。「こんごう」型で初採用された砲塔で、完全無人化され、給弾・発射・排莢が自動化されています。対空迎撃能力だけでなく、水上目標、地上目標への打撃能力も強化されました。最大射程は約23kmで「むらさめ」型の76mm砲の約1.5倍、発射速度は毎分45発。
 船体デザインは「むらさめ」型に酷似し、艦首から緩やかに傾斜したあと、まっすぐに艦尾へと流れていくラインはほとんど同じです。予算の関係で新しくデザインが困難だったという面もあります。全長も151mで同じで、主砲の大口径化によって艦の重量が約100t増加しました。全体的に平面型が多く取り入れられ、ステルス性能を重視した設計となっています。
写真撮影:2008年02月02日

たかなみ型護衛艦すずなみ 京急汐入駅下車 徒歩10分
たかなみ型護衛艦すずなみ
たかなみ型護衛艦すずなみ
 巨大なメインマストには、アンテナ群が集約されています。下部から射撃統制装置2型、対空用3次元レーダー、ヘリコプター用データリンクアンテナ、対水上レーダー、一番上にはTACANが装備されています。「むらさめ」型に比べると、マスト形状でもステルス性を考慮された設計になっています。
 射撃式装置2型は、目標追尾と射撃制御を連動させたもので、護衛艦には欠かせない攻撃補助装置。2基の射撃指揮装置によって、127mm単装砲と短SAM(シースパロー)を制御します。
 電波探知妨害装置NOLQ-3が、マスト左右に搭載されています。敵レーダーの探知を無力化させることを狙った艦艇搭載目標追尾用のジャミングシステム。「こんごう」型に装備されたNOLQ-2の廉価版。
 チャフ発射機も健在です。さまざまなレーダー波長に合うように刻まれた金属箔を細かく射出し、敵のレーダー探知を混乱させます。カートリッジ式のため、発射後は次弾を装填する必要があります。
写真撮影:2008年02月02日
たかなみ型護衛艦すずなみ 京急汐入駅下車 徒歩10分
たかなみ型護衛艦すずなみ
たかなみ型護衛艦すずなみ
 3連装短魚雷発射機は、多くの護衛艦に搭載されているポピュラーな68式短魚雷発射装置。73式短魚雷の発射などに使用されますが、基本的には対潜水艦戦用のものです。元々はアメリカ海軍制のものでしたが、国産化して海上自衛隊で使われています。
 90式SSM4連装発射機は、艦中央両舷にある対潜ミサイル発射装置。最大4本のキャニスターが装着でき、その中には1基のミサイル本体が入っています。「たかなみ」型の最大の火力兵器です。100km以上離れた目標に、約270kgの弾頭を叩き込む実力を持ちます。
 高性能20mm(機関砲)CIWS。艦橋前面に1基、艦尾のヘリコプター格納庫の上部に1基、装備されています。近接防空システムと呼ばれ、海上自衛隊の戦闘艦にはほぼ標準装備されています。6銃身のバルカン砲、射撃用レーダー、射撃指揮装置、弾倉がオールインワンになったユニット。目標追尾から撃破まで全自動で行います。手動による遠隔操作も可能で、飛行物体以外のボートによる自爆テロ攻撃にも対応できるようになっています。
写真撮影:2008年02月02日

たかなみ型護衛艦すずなみ 京急汐入駅下車 徒歩10分
たかなみ型護衛艦すずなみ
たかなみ型護衛艦すずなみ
 艦橋は「こんごう」型ほど広くはありませんが、内部空間は比較的余裕のあるものとなっています。角張ったデザインは、ステスル性を重視したため。
 艦橋下部に護衛艦としてもっとも重要な区画であるCIC(戦闘指揮所)があり、ここから艦砲やミサイルなど兵装のコントロールを行います。
 艦後部には大小合わせて4基のガスタービンエンジンが搭載され、かなりのスペースがエンジンのために使われています。推進力を生み出すだけでなく、造水装置、発電機も稼動させます。
 エンジン、艦橋、兵装、倉庫以外のわずかなスペースが乗員の居住区に当てられています。風呂桶のお湯は海水、洗濯物は外に干すことができないため艦内に乾燥室があります。生活環境は快適ではありませんが、以前に比べるとだいぶ良くなっています。
基準排水量 4650t
満載排水量 6300t
全長 151m
全幅 17.4m
深さ 10.9m
喫水 5.3m
主機械 COGAG方式ガスタービン4基2軸
馬力 60,000PS
速力 30kt
主要兵装 アスロック/シースパロー短SAM用VLS
90式(SSM-1B)
SSM4連装発射筒×2
3連装短魚雷水上発射管×2
54口径127mm単装速射砲×1
高性能20mm機関砲×2
哨戒ヘリコプター×1
竣工 2006年2月竣工
I・H・Iマリンユナイテッド横浜工場
写真撮影:2008年02月02日
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