酔蓮山称名寺といいます。浄土真宗西本願寺派。三浦三十三観音の十一番札所となっています。
1970年(昭和45年)、1971年(昭和46年)と立て続けに火災に遭い、現在は鉄筋コンクリート製のお寺らしからぬ建物に新築されています。本堂左手の赤い観音堂には焼失をまぬがれ、明治時代初期の建物がそのまま残されています。
昔は、真言宗のお寺で大塔院といい、観音堂とともに千駄ヶ崎にあったと伝えられ、貞永年間(1232年〜1233年)に了法上人が親鸞上人に帰依して、浄土真宗に改宗し、現在地に移ったようです。
一方、 門前にある碑文には、貞永年間(1232年〜1233年)に下総国結城の称妙寺からこの寺に移り、親鸞上人に帰依して浄土真宗に改宗したとあります。嘉永年間(1441年〜1443年)に、嵐と火災に遭い、観音堂を現地に移したといわれています。
しかし、その後火災に遭い、観音堂の焼けた灰の中から、観音様の首だけが見付かり、その首を新しい観音像のお腹の中に収めたと言われています。そのため、右手が、お腹にあてがわれています。そして、『腹籠り観音』、または『灰中出現の霊像』と言われて近隣の信仰を集めているそうです。でも、どことなく近付きがたい雰囲気のあるお寺です(^^ゞ
古くから安産の御利益があるといわれ、小田原城主北条氏康の室の安産祈願に参詣があったと伝えられています。
この、観音堂のご開帳は、十二支の子年と、午年の、3・4・5月で、6年ごとに行われています。
Tourist Information & Historic Spot. Shomyoji, Nobi, Yokosuka City, Kanagawa, Japan.
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