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深鉢形丸底土器です。田戸上層式土器と呼ばれています。
約5000年ほど前の、縄文時代早期の土器です。田戸遺跡の上層部分から出土しました。口縁部に小さな波状の模様や、突起による装飾が施されているのが特徴です。
高さが57cmもある大型のもので、当時の技術では製作はとても難しいものでした。まず下半分を作り、ある程度粘土が乾燥し固くなってから、上半分を作り合わせたて作られた考えられています。また、土器の粘土のつなぎとして、イネ科の植物の繊維が混ぜ込まれていました。
今までの土器は煮沸用の物でしたが、このように大型の土器は、食料の貯蔵に使われていたものと想像されます。
田戸遺跡の下層から出土した、田戸下層式土器もあります。
田戸遺跡の場所は、現在は地方裁判所になっています。 三浦半島の歴史:横須賀市田戸台・横浜地方裁判所横須賀支部 |
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