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横須賀鎮守府司令庁長官官舎


横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
地図

 海軍中将の東伏見宮依仁親王をはじめ、歴代の横須賀鎮守府司令長官が34代に渡って宿舎として使用されてきた住宅です。
 敷地面積は1027u、建坪560uの大きな屋敷となっています。軍政会議や接客業務の拡大から、東京湾を一望で、鎮守府にも近い田戸台が選ばれたと考えられます。
 戦後はアメリカに接収され、1964年(昭和39年)まで9人の在日米海軍司令長官などが居住していました。昭和44年に防衛庁へ移管され、現在は海上自衛隊横須賀地方総監部が管理しています。
 サクラを始めとして、サルスベリ、モミジ、ウメ、ビワなどの樹木が生い茂り、四季折々の庭園鑑賞を楽しむことができるようになっています。
ソメイヨシノの花|バラ科|4月 - 身近な植物図鑑
サルスベリの花|ミソハギ科|9月 - 身近な植物図鑑
イロハモミジの紅葉|カエデ科|12月 - 身近な植物図鑑
ウメの花|バラ科|2月 - 身近な植物図鑑
ビワの花|バラ科|12月 - 身近な植物図鑑

 鎮守府司令長官は天皇に直属し、艦隊・鎮守府・警備府の統率・指揮にあたる役職が与えられていました。
 邸宅には職務に関するさまざまな来客や高官・軍属が訪れてきました。官邸は長官の私邸でもありますが、、公邸でもあるため、会議や来賓に使う機会も多く、格式高い室内意匠を用意する必要がありました。

 1913年(大正2年)の建造で、和館と洋館が併設する和洋折衷住宅です。設計は海軍技師の桜井小太郎(1870年〜1953年)で、工事は弘中儀一が監督を務めました。
 桜井小太郎は明治22年にロンドン大学で学び、日本人初の英国公認建築士の称号を得ました。明治26年の帰国後に海軍技師として呉の建築課長を経てから、3年間、横須賀海軍経理部建築科長を務めています。呉時代には、明治38年に竣工した呉鎮守府司令長官官舎(現在の入船山記念館)が知られており、国の重要文化財に指定されています。丸の内ビルディングの設計も行っています。
丸の内ビルディング|東京都千代田区丸の内 - 三浦半島観光地図
 1993年(平成5年)、大規模改修工事が行われ、国内外の高官を迎え入れるレセプションルームとして使用されるようになりました。

 明治9年8月、東海と西海に鎮守府が置かれることが決まり、東海鎮守府は横浜市元弁天北仲通の旧ドイツ領事館跡に仮設して庁舎が置かれました。
 明治17年12月15日、鎮守府条例が交付され、東海鎮守府は横須賀造船所内に移転し、横須賀鎮守府と改称されました。最初の横須賀鎮守府庁舎は、造船所所長舎を転用したものでした。
 明治23年4月、新庁舎は海軍技手・林忠恕によって設計され完成しました。
 
 和館に洋館が付属する和洋折衷住宅で、英国建築士の称号を持つ桜井小太郎が設計したため、英国趣味を供えた住宅となっています。
 洋館部分は木造平屋で、屋根と外壁がスレート瓦・レンガ積みで、軒に木骨を見せて破風を飾っており、ハーフ・ティンバーを基本にした住宅です。リビングと応接室(現在の記念館)にはそれぞれ暖炉が設けられ、煙突と基礎石は野石を積んだような意匠を施してあり、周囲の景観に溶け込んでいます。
 長官の住宅にはルネッサンスのような威厳を呈したデザインがふさわしいのですが、ピクチャレスクを貴重に肩肘の凝らないカントリー・ハウスのようなデザインにまとめられています。

 庭園に面したベランダから張り出した切妻屋根、リビングルームの後方から突き出した尖り屋根を乗せた出窓部が印象的です。
 切妻屋根と出窓部の間は流れるようなカーブを持った屋根の庇が伸び、その軒下を三連のチューダー・アーチを連続させポーチを飾っています。出窓部の軒先は小窓を連続させ、換気と採光を取り入れています。屋根裏の小屋組はキングポストです。出窓部の尖り屋根は垂木を扇状に廻し、納まりを工夫しています。

 間取りは改修工事によって変更されており、現在は玄関ホール、記念館、居間、リビングルーム、ダイニングルーム、サンルームとなっています。建設当初は広間(玄関ホール)、応接室(記念館)、客室(リビングルーム)、食堂(ダイニングルーム)、縁側(サンルーム)となっていました。
 床材はすべて寄木貼りで、イス・テーブルの下には絨毯を敷き、応接室と会議室は格天井で、食堂は太い棹縁を見せてチューダー・ゴシック風のインテリアでまとめられています。洋館に用意されたステンドグラスは、画家兼ステンドグラス作家の小川三知の作品です。

 洋館は長官の執務・軍政会議・来賓施設として使われ、和館は長官の居住部となっていました。
 戦後の米軍接収で大改造を受けていますが、中庭を中心に南側に接客部を配置し、北側は日常生活で使用するための機能を有しています。
 南庭に面した接客部は1階・2階とも、書院座敷です。書院座敷は続き間となり、鴨居に長押を廻し、外部空間に対して床の間は床・棚・書院を備えた本床です。1階は8畳・8畳の座敷構えで、東側に床の間を設けた控室があります。内向きの接客に使われていたようです。
 北側は床板と間仕切りを変更し、調度品なども失われています。改修前の図面では、配膳室、食器庫、和室8畳、管理人食堂、調理場、和室6畳、台所、風呂、便所が配置され、大勢の来客にも対応できるようになっています。

2016年(平成28年)、日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴」に指定されました。
鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴|日本遺産|三浦半島事典 - 三浦半島観光地図


横須賀鎮守府長官邸

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府長官邸
横須賀鎮守府長官邸

 堅く門が閉ざされ、監視カメラまであり厳重な警戒態勢が敷かれていたので、侵入する事はできませんでした。熱光学迷彩さえあればぁ・・・

 1969年(昭和44年)以降、海上自衛隊横須賀地方総監部が管理しています。桜の名所ではありますが、年に数回だけ一般公開が行われています。

写真撮影:2006年12月13日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 普段は固く閉ざされている門扉も、一般公開のある日だけは開放されています。
 毎年、4月と10月に一般公開があります。
 そのほかだと、予約制のツアーなどなら見学できることがあるようです。
 カメラの設定がおかしかったのかな、なんだか昔の写真みたいになっちゃいました。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 田戸台分庁舎の中に入ったのは、今回が初めてのことですよー。
 以前から行ってみたいと思っていたんですが、なかなか予定が合わずに訪れることができませんでした。
 重厚な造りというよりも、オシャレな感じの可愛い洋館です。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 桜の開花に合わせて一般公開されるんですが、サクラがとても良く似合う洋館です。
 現在でも使われている建物なので、常時公開されていないというのが残念ですねー。
 日本遺産に認定されましたが、普段は見学することができないんですよー。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 広大な敷地に、とても大きな建築物となっています。
 一般公開で見て回れる部分はほんの一部分だけ。全体がどうなっているのか気になります。
 監視カメラなんかも設置されているんで、立ち入り禁止のエリアに入るとすぐにバレちゃいそうです。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 立派な煙突がありました。
 クリスマスの夜にサンタクロースが訪れることができそうですが、プレゼントは必要ないくらいの給料をもらっている人が住んでいます。
 本当にサンタクロースからのプレゼントが必要な人の家には、煙突はないですよねー。
 支援を必要としている人に支援が行き届く社会になって欲しいと思いますが、実際にはそうではないところが悲しく、生きづらさを感じます。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 ここは間違いなく、提督の執務室です。
 そういえばどこかで見たことがあります。艦これのゲームの中で・・・

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 この本の中身がとても気になります。
 背表紙には「ALBUM」って書いてあるので、写真アルバムなのかな?
 だけど、アルバムにしては重厚すぎる気もするけれど・・・
 ほとんど開かれることすらないんだろうなー、掃除をされるためだけに存在するアルバムなのだろうか。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 こちらは長いテーブルが置かれており、テーブルクロス引きを練習するための場所となっています。
 挑戦者の約1割が成功させているとのこと・・・
 なわけないか(^^;)

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 ピアノとソファーです。
 立派すぎます・・・
 田戸台分庁舎のグランドピアノは、ドイツのスタインウェイ社製のもので時価1000万円を超えるものらしいです。
 ピアノを売却して社会保障費に充てていただきたいです(^^;)
 田戸分庁舎は予約をすえrばピアノ演奏で利用することもできます。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 和室もありますよ。
 高級旅館のような和室です。

写真撮影:2012年04月05日

横須賀鎮守府司令庁長官官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
横須賀鎮守府司令庁長官官舎
横須賀鎮守府司令庁長官官舎

 自衛隊関連施設の公開に行くと、たまに出会うことのできる南極の石。
 なんとなく形がアメフラシっぽいです。
 今から約7億年前の先カンブリア紀にできたもので、白粒岩と呼ばれる種類の岩になります。地球上の陸地は今から6億年前を境にして、それ以前にできた楯状地と、それ以後にできた造山帯に分かれ、白粒岩は楯状地にしか見られません。は造山帯になる日本には存在しない石です。
 輝石(褐色・緑色)、ガーネット(赤紫色)などの鉱石が入っていることがありますが、長い間に非常に高い温度と圧力を受けてできたためです。
 石の表面の大小の穴や波上の形は、長い間、南極の風雪にさらされたためです。

写真撮影:2012年04月05日

海上自衛隊官舎

京急県立大学駅下車 徒歩15分
海上自衛隊官舎
海上自衛隊官舎

 もしかして個人の住宅?
 手持ちの資料によれば、門内左側に防空壕の名残が見えます。海上自衛隊地方総監と、自衛艦司令官の官舎になっています。
 このあたりの高台のことを、長官山と呼ばれています。

写真撮影:2006年12月13日
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