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万代会館


看板

京急津久井駅下車 徒歩5分
看板
看板

 万代会館の看板です。とても字が上手いなーと思いました。誰が書いたんだろう。木製でできているというのも、ポイントが高いです。
 万代順四郎、トミ夫妻の別荘となっていた住宅です。
 1980年(昭和55年)4月、万代トミ氏が文化的事業や社会福祉関係に使って欲しいとの遺志によって横須賀市に寄贈されました。現在は、庭園野点、俳句、囲碁・将棋、和歌に利用できる地域のコミュニティーセンターとして機能しています。
 維持費や老朽化の問題から、取り壊しがほぼ決定しています。

写真撮影:2009年04月10日

入り口

京急津久井駅下車 徒歩5分
入り口
入り口

 万代会館の入り口は、とても目立たないですね。横須賀市の施設ですが、知らない人も多いんですよー。見学は自由なので、取り壊される前に一度は行ってみるのがいいかなと思います。
 場所も入り組んだ細い路地を通っていかなければならないため、とても分かりづらいです。こんな住宅地の知らない道を入って行っていいのかなーなんて思いながら進んでいき、迷子になったりもしてやっとたどり着いた感じです。
 初めての人は、地図があってもわからないことがあるかもしれないです。

写真撮影:2009年04月10日

万代会館

京急津久井駅下車 徒歩5分
万代会館
万代会館

 恐る恐る入り口を入って奥に進むと、こんな感じの建物が見えます。
 建物の扉をガラガラーっと開けて中に入れば、受け付けの人がいます。見学をしたいときは、声を掛ければ自由に見学できるみたいです。
 扉を開けずに右側に行くと、広い庭を散策できます。
 万代会館のあるじ、万代順四郎は津久井のこの地をこよなく愛していたそうです。夫妻もこの通路を通って食品を買いに出掛けていたのでしょう。もともと住宅として人が生活していた場所なので、生活感のあるたたずまいをしています。
 万代会館の名前は、夫人の万代トミの遺志によって名付けられました。

写真撮影:2009年04月10日

万代会館

京急津久井駅下車 徒歩5分
万代会館
万代会館

 万代会館を横から見るとこんな感じです。庭園になっていて木が植えられてあるので、側面からの写真は撮りづらいです。
 写真を撮るのが好きな人にとっては、万代会館はパラダイスのような場所です。私も写真を撮っていてテンションが上がりまくりました。地元の横須賀に古民家があるなんてって感激しました。
 敷地面積は約4000平方メートル、建物面積は約217平方メートルです。木造平屋建てで、草葺き屋根です。開館は昭和55年4月1日になります。
 もしかしたら、三浦半島で唯一の茅葺屋根建築かもしれません。

写真撮影:2009年04月10日

万代会館

京急津久井駅下車 徒歩5分
万代会館
万代会館

 広い庭に出て写真を撮りました。このポジションが一番綺麗に撮れるみたいです。
 南側になるので、窓も大きく取られています。南側には壁がなく、ほとんどが窓になっているので、耐震性に不安が残ります。ただ、古い住宅は北側には窓がなく、南側に大きく窓があるので、典型的な構造だと言えます。

写真撮影:2009年04月10日

万代会館

京急津久井駅下車 徒歩5分
万代会館
万代会館

 近付いて写真を撮ってみました。
 屋根を見ると、2棟が重なっているところの屋根は傷んでいますね。万代会館には3棟の茅葺屋根住宅が連なっていて、あとから増築していった住宅なので、繋がっている部分の屋根はうまく接合できないのかもしれません。
 屋根の補修はボランティアで行われているようです。鉄腕DASHと提携して、TOKIOのメンバーに来てもらえばいいのになぁ〜。DASH村の家に似てるから、来てくれるかもしれないよ。

写真撮影:2009年04月10日

万代会館

京急津久井駅下車 徒歩5分
万代会館
万代会館

 少し場所を移動して写真を撮りました。右側の住宅が、一番奥の建物になります。
 取り壊さずに、民間の手にゆだねるとか、財団を発足させるとかできないのかなー。万代順四郎は北下浦地区の名士でもあるわけだし。
 私としては観光地化して、多くの人が利用できるようにするのがいいんじゃないかなって思うのですが・・・。ときにはテレビなどの撮影に使われたりするのも良いかなと思います。

写真撮影:2009年04月10日

あずまや

京急津久井駅下車 徒歩5分
あずまや
あずまや

 広い庭園には、ちょっとしたあずまやもあります。
 見学に来たときは、休憩するのにちょうど良いかもしれません。だけど、庭の隅にあるので、ここで休憩しても景色はあまりきれいではありません。

写真撮影:2009年04月10日

和室

京急津久井駅下車 徒歩5分
和室
和室

 万代会館の中も見学させてもらいました。
 室内は懐かしい雰囲気があって、とても良いところでした。
 お茶会、和歌・俳句、囲碁・将棋などのサークルが使用しているみたいです。こうしたサークルは万代会館があるから誕生したのかもしれないですね。最適な場を提供してくれたんだなって思います。自分もこういったサークルに参加してみたいです。
 残念なのは、現状ではほとんど限られた人が使用するだけの施設になってしまっています。これだけの建築なので、もっと広く市民に使われるようになればいいのになって思います。
 観光地化してもいいんじゃないかなって思います。コスプレに使用できたら、かなり人気が出るんじゃないかなー。
 取り壊さなくても、活用方法はいくらでもあると思うのですが。。。

写真撮影:2009年04月10日

廊下

京急津久井駅下車 徒歩5分
廊下
廊下

 木の香りが漂ってきそうな廊下ですが、実際にはにおいません。だって、すでに築60年以上も経過しているから、木の香りはしないですよね。
 窓についている鍵も古いままのものが使われていました。
 松、竹、梅、椿と呼ばれる和室が4部屋あります。松と竹は、皇后誕生の部屋を東京から移築したものと言われています。

写真撮影:2009年04月10日

廊下

京急津久井駅下車 徒歩5分
廊下
廊下

 写真ではわかりませんが、窓ガラスのガラスは特殊なガラスになっています。
 通常の板ガラスは厚さが均一ですが、古い板ガラスのため厚さにムラがあります。現在の工程とは異なる方法で造られていたのかもしれないです。
 どこか懐かしい空気を感じるかもしれませんが、実際にはこうした住宅に住んだことがないし、身近に感じることもないはずなんですよね。それなのになぜか、懐かしい感じがするので不思議な感覚を覚えます。

写真撮影:2009年04月10日

天井

京急津久井駅下車 徒歩5分
天井
天井

 個人的にとても気になった部分が、天井でした。
 普通の住宅だと天井にはベニヤ板を張ったり、壁紙用のクロスを貼り付けたりして、天井裏が見えなくなってしまうんですが。古い住宅のためか、天井裏もしっかり見ることができました。
 そして、雨漏りあとも何ヶ所かありました。外側からはわからなくても、傷みが進んでいるのかもしれないですね。

写真撮影:2009年04月10日

万代会館

京急津久井浜駅下車 徒歩6分
地図
万代会館
万代会館

 昭和63年11月頃の写真らしいです。元ソニー会長の万代順四郎さんの住まいでした。
 昔なつかしい雰囲気のたたずまい、わらぶき屋根の和風建築です。
 1883年(明治16年)、万代順四郎は岡山県に生まれました。岡山県勝間田農林学校(現在の岡山県立勝間田高等学校)を卒業しました。
 1907年(明治40年)、青山学院高等科(現在の青山学院大学)を卒業しました。
 1907年(明治40年)、米山梅吉の誘いで三井銀行に入社しました。
 1914年(大正3年)1月、トミ氏と結婚しました。
 1937年(昭和12年)、三井銀行の会長に就任しました。
 1943年(昭和18年)、三井銀行と第一銀行の合併によって発足した帝国銀行の取締役頭取に就任しました。その2年後、取締役会長、全国銀行協会連合会会長に就任しました。
 1947年(昭和22年)4月、財界から引退し、この地に移り住みました。
 1953年(昭和28年)、東京通信工業(現在のソニー)会長などを歴任しました。このほかにも、母校である青山学院では理事長、校友会会長、財務理事などを務め青山学院の復興と子女の育成に尽力しましたました。1982年に厚木キャンパス、2003年に相模原キャンパスに建築された図書館には、万代の寄付による万代記念図書館の名称が付されています。
 1959年(昭和34年)3月28日、この地で亡くなりました。享年75歳。
 1980年(昭和55年)4月、万代トミが文化的事業や社会福祉関係に使って欲しいとの遺志によって横須賀市に寄贈されました。

写真撮影:----年--月--日
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