沿岸浅所〜河口域にかけての砂底に生息するフグの仲間。
体長は約15cmになります。背面と腹面に小棘があり、青緑色の地にくっきりとした丸い小白斑が多数あります。背びれは12〜14、臀びれは10〜12、胸びれ1小条(皮下)+(12〜16)、脊椎骨数19〜22。
胸鰭後方に大きな黒斑のあるフグ類の同定は困難ですが、本種は背部の地色が緑色で、小さく大きさの揃った白い斑点が多数あることが特徴です。近似種のマフグは日本海側に多く生息し、背中の斑点がやや大きく形も不揃いで、地色がリング状に取り囲む傾向があることで区別できます。
普段は単独で行動しますが、初夏の新月と満月の直後に、内湾の岸辺に集団で押し寄せて産卵します。この産卵の習性は、テレビで放映されるなどして有名で、産卵行動は見応えがあります。黄色い卵と、雄の放精で波打ち際は白く濁り、独特のにおいがします。
砂に潜る習性があり、眼だけ出している姿が良く見かけられます。
毒性が強く、腸にも猛毒、肉や精巣にも弱毒があります。
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