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クサフグ


クサフグ

[和名・種類]

クサフグ

[学名]

Takifugu niphobles

[英名]

Grass puffer

[名前の由来]

草河豚。背面が緑色っぽいため。
別名、スナフグ(砂河豚)。

[分布]

青森県以南

[科名]

フグ目フグ科

[特徴・生態]

 沿岸浅所〜河口域にかけての砂底に生息するフグの仲間。
 体長は約15cmになります。背面と腹面に小棘があり、青緑色の地にくっきりとした丸い小白斑が多数あります。背びれは12〜14、臀びれは10〜12、胸びれ1小条(皮下)+(12〜16)、脊椎骨数19〜22。
 胸鰭後方に大きな黒斑のあるフグ類の同定は困難ですが、本種は背部の地色が緑色で、小さく大きさの揃った白い斑点が多数あることが特徴です。近似種のマフグは日本海側に多く生息し、背中の斑点がやや大きく形も不揃いで、地色がリング状に取り囲む傾向があることで区別できます。
 普段は単独で行動しますが、初夏の新月と満月の直後に、内湾の岸辺に集団で押し寄せて産卵します。この産卵の習性は、テレビで放映されるなどして有名で、産卵行動は見応えがあります。黄色い卵と、雄の放精で波打ち際は白く濁り、独特のにおいがします。
 砂に潜る習性があり、眼だけ出している姿が良く見かけられます。
 毒性が強く、腸にも猛毒、肉や精巣にも弱毒があります。

[観察・感想]

 海岸に打ち上げられたクサフグの写真です。
 荒波によって打ち上げられたりとか、波打ち際を泳いでいて打ち上げられたりっていう原因ではないと思います。きっと、釣り人が釣り上げたクサフグが、そのまま放置されていたのか、もしくはリリースされても弱っているので打ち上げられてしまったか、そのどちらかになると思います。
 口の中や胃袋の中を調べれば、打ち上げられた原因がわかるのかもしれないけど。なんとなくかわいそうなので、そういったことはできません。
 クサフグは、海岸でも打ち上げられていることの多い魚です。丸っこい身体をしているので、打ち上げられていると目立つというのも理由のひとつかもしれません。三浦半島内でも、クサフグの産卵が見られる場所が残っているらしいです。どこにでも生息している魚ですが、産卵場所はどのくらいの数があるんだろう。

[写真撮影]

2008年05月28日

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