[和名・種類] |
アカクラゲ |
[学名] |
Chrysaora melanaster |
[英名] |
Brown jellyfish |
[名前の由来] |
赤水母。赤い体色をしたクラゲのこと。
別名、アカンコ(釣り餌の名前)、ハクションクラゲ(乾燥した刺胞を吸い込むとクシャミが出ることから)、サナダクラゲ、レンタイキクラゲ(連隊旗水母、日本陸軍の連隊旗に似ていることから)。 |
[分布] |
本州以南、台湾 |
[科名] |
旗口クラゲ目オキクラゲ科 |
[特徴・生態] |
水深3m前後の表層域を単独で遊泳し、春〜夏に普通に見られるオキクラゲの仲間。
傘は直径9cm〜12cmになりますが、時に大型になることもあります。傘は柔らかい寒天質で、半球状より扁平で、外傘上に顕著な16条の褐色の条紋があります。傘の縁は48弁に分かれ、感覚器は合計8個あります。触手は非常に長く1m以上になり、濃褐色で、普通は40本ですが、大型のものは56本あります。口腕は4個で、非常に長いリボン状で、淡褐色です。
触手の刺胞には強い毒があり、刺されると強く痛むため、海水浴客や漁師から嫌われています。長い触手で小魚を捕えて食べます。
オキクラゲやヤナギクラゲに似ていますが、触手が多く、傘上の色状から見分けることができます。 |
[観察・感想] |
アカクラゲの写真です。
アカクラゲは、毒クラゲの代表格です。強い毒を持ったクラゲは他にもたくさん存在します。実はアカクラゲの毒は、それほど強い毒ではないクラゲだったりします。強い毒を持ったクラゲに刺された場合、生命の危険を及ぼすこともあるので。しかしアカクラゲは、生命の危険にまで至ることはほとんどありません。何度も繰り返し刺されていると、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるので注意は必要です。
クラゲに刺された場合は酢をかければ良いと言われていますが、それはオーストラリアに生息しているハブクラゲの仲間の場合に限られています。アカクラゲでは、酢をかけても効果ないかも。触手が身体に付いている場合、なんとかして取り除くようにすると良いです。 |
[写真撮影] |
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