平野から低山の川や沼などに生息する、外来生物のカエルです。アシやガマなどの水草が茂った場所を好み、陸上よりも水中にいることが多く、コンクリート壁に囲まれた貯水池など陸に上がれない場所にも生息しています。
体長は11cm〜18cmになりますが、より大きな個体も存在します。体色は個体ごとに多様で、緑色の地色に茶褐色や暗褐色の虎斑模様が入るものが多いです。メスは緑色が薄い傾向があります鼓膜の大きさはオスの方が大きいです。
鳴き声はヴォォォォー、ヴォォーと低い声で泣きます。跳躍力は1m〜3mあり、泳ぎや潜水も上手いです。
繁殖は5月〜9月まで続きます。多く生息する場所ではオス同士の激しい闘争が見られます。産卵場所は池や沼など水量の多い場所で行い、水面に広がるように6000個〜4万個の卵を産みます。ほとんどのオタマジャクシは越冬し、翌年に全長120mm〜150mmまで成長し、変態して上陸します。
食用ガエルとしても有名です。アメリカ東部原産で、1918年前後(大正時代)にアメリカから輸入された12組のつがいが、国内に初めて移入されました。第一世代は東京の芝にある池に放たれ、増殖した子孫たちは各地の水産試験場経由で日本各地のカエル養殖業者に渡りました。戦前は冷凍食肉用に養殖され、アメリカへ輸出され日本経済に貢献しました。 |