棘皮動物門に属する無脊椎動物の総称です。
潮間帯〜深海の海に広く生息しています。淡水域・汽水域には生息していません。ときに大きな集団を作ります。
体が細長く腹面と背面の区別があり、口が水平に向くなどの特徴を共有しています。外見では左右相称ですが、体の基本構造は棘皮動物に共通した五放射相称です。体表は刺や硬い殻はなく、比較的柔軟な体壁に覆われています。骨格の発達が悪く、細かな骨片が体壁に散らばっています。
無脊椎動物としては大きくなる方で、体長数十cmになります。最大種のクレナイオオイカリナマコは体長4.5m、直径10cmになります。
雌雄異体ですが、外観から見分けるのは困難です。
あまり活発に活動せず、海底をゆっくりと這います。海底に降り積もって堆積した有機物(デトリタス)を、触手で集めて食べます。強い刺激を受けると、肛門や口から内臓を放出するものもいます。再生力が強く、吐き出した内臓は1ヶ月〜3ヶ月で再生されます。
世界に約1500種、日本には約200種が分布しています。食用になるナマコは、マナマコなど約30種類あります。寿命は5年〜10年です。
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