家を出るといきなり、警察官がものすごい勢いで、オイラに向かって走ってきた。
何もやってないのに、また警察のお世話にならなくてはいけないのか。そんな覚悟が頭の中をよぎる。今まで何度、警察のお世話になってきたことか。しかも、悪いことをして警察の世話になったわけではなく、良いことをして警察の世話になってしまったことばかり。このご時世、良い行いも、警察の世話になるという、厄介な時代になってしまった・・・
家から出てきたばかりなので、家から出てくるのを、張り込みでもして狙っていたのかなーとか思ったんだけど。何も悪いことをしていないのに、家から出てきたばかりで、まだ何もやってないのに、なんでだろうって思ったんだけど。
物凄い勢いで走ってきた警察官は、そのままの勢いでオイラの横を走り過ぎ、オイラは右から来た警察官を左へ受け流す。どうやら、オイラの後ろを歩いていた人を、追い駆けていたみたい。何をした人なんだろう、とても気になります。
警察の世話にならずに済んだものの、なんとなく気分が悪い・・・(^^ゞ。うしろめたいものは何もないんだけど、警察官が正面から走ってくるなんて、やっぱり心臓がドキドキしちゃうし。
オイラも善行をしなければならないという使命感が芽生えてきた。そこで、街中に置かれていた違法看板を、ちょこっとだけ移動させてみた。違法看板と言えばもちろん、不動産会社が設置するカラーコーンなんだけど。歩道上に置かれていると、歩行者にとっては邪魔だし、自転車では事故の原因にもなるし、車椅子だと通れなかったりするので。邪魔にならないような場所に、移動させてみた。本当は警察に通報した方がいいんだろうけど。
あまりにも目に余るような状態でたくさん置かれていると、たまに移動させたりしてるんだけど。なぜか翌日には元の場所に戻ってるんだよなー。
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