時は春。渡ってくる風が、快く感じられる季節です。
草花の香りを含んだ風に開く風の花(Window flower)と呼ばれる植物が、アネモネです。
ローマではビーナスの花として神殿に捧げられるのは、キューピッド(エロス)の愛の矢で誤って胸を射抜かれた美少年アドニスに恋をする話に由来します。猟が好きだったアドニスは、イノシシの牙に突き殺されてしまい、悲しみの女神の涙(または、アドニスの血)がアネモネの花になったと言われています。
キリスト教では悲哀、キリストの受難の象徴です。赤い色はキリストの血を表し、茎の三つ又の葉は三位一体を表します。
アネモネの花言葉は、待望、清純無垢。また、花が持つ毒性から病気です。
アネモネのような色調で、苦しさや病気を癒す力があると言われている宝石がパープル・ジルコンです。
|