得体の知れない人間に追いかけられる夢を見たことはありませんか?相手が誰なのかはっきりせず、とにかく誰かが追いかけてくる夢です。
こういった夢を見たことで、相談されることがあります。堂々とした身体つきで、自信を体全体にみなぎらせている会社経営者。
こうした夢は、約束や期限に迫られている場合に見ることが多い夢です。約束や期日を守るという強い潜在意識が働き、迫ってくる時間が、得体の知れない人間となって現れるのです。そのことを伏せて相談者に詳しい話を聞くと、「取引先への支払の見通しがまだついていない」と打ち明けられました。
沈着冷静で強気一辺倒の人でも、窮地に立たされれば不安を覚え、弱気にもなります。人間なら当たり前のことです。人によっては立場上、他人に知られたくないと隠そうとします。その反動が夢となって現れるわけなので、これまでの人生が順調なだけに、どうしてこんな夢を見るのだろうと思い当たらないわけです。
人は窮地に立たされた時、本来の正体を現すと言います。夢は、隠されていた自分の欠点や弱さを表すシグナルと言えます。
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