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全身症状 |
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皮膚症状に比べて全身症状が強く、脈拍が速くなり、40度を超える発熱や関節痛、吐きけ、全身倦怠感などが現れます。
進行するとショック症状、意識が朦朧(もうろう)とする精神症状が現れ、最悪の場合、敗血症になり命を落としてしまうこともあります。 |
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局所症状 |
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初期症状は、丹毒や蜂巣炎に似ています。
肛門や陰嚢周囲の発赤、腫脹(しゅちょう)、圧痛、著しい浮腫・むくみがみられます。
皮膚が剥ける表皮剥離、出血のため一部の皮膚が紫色になる紫斑、ブラックスポットと呼ばれる黒色壊死部(こくしょくえしぶ)など、多彩な皮膚症状がみられます。嫌気性菌やグラム陰性桿菌によるものでは、プチプチとした髪の毛を擦ったような感触の捻髪音(ねんぱつおん)は、ガス産生の特徴的な所見で、ガス壊疽と呼ばれ重症を意味しています。
皮下気腫や皮下の硬結は、腹部や首・頸部(けいぶ)に及ぶことがあります。 |
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