主要感染部位 |
感染証明 |
特徴
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表皮 |
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群 |
ファージⅡ群71型ブドウ球菌の感染によって起こります。
強い全身症状をともない、猩紅熱様紅斑が全身に広がります。 |
真皮
皮下 |
毛嚢炎
せつ |
単発の毛包の急性化膿性炎症。
多発したものを「せつ腫症」と呼び、集合性に生じたものを「癰(よう)」と呼びます。
口唇、鼻周囲に生じたものを面庁と呼び、顔面静脈性に脳腫瘍 を生じることがあります。
ブドウ球菌、連鎖球菌などの感染が原因となります。 |
蜂巣炎
蜂窩織炎 |
疎結合織の急性化膿性炎症。
境界は不明瞭です。リンパ管炎、リンパ節炎と合併することが多いです。
ブドウ球菌、A群連鎖球菌、大腸菌、緑膿菌などの感染が原因となります。 |
炎症性粉瘤 |
汗腺に生じた粉瘤に、化膿性炎症を合併したもの。
ブドウ球菌、A群連鎖球菌などの感染が原因となります。 |
丹毒 |
A群連鎖球菌の感染によって、強い全身症状と、境界明瞭な発赤と腫脹が生じる疾患です。 |
筋膜 |
壊死性筋膜炎 |
筋膜を中心とする炎症性疾患の総称です。
とくに陰嚢に生じる壊死性筋膜炎をフルニエ・ガングレインと呼びます。
ブドウ球菌、A群連鎖球菌、大腸菌、緑膿菌、ペプトストレプトコッカス、バクテロイデス、クロストリジウムなどの感染が原因となります。 |
筋肉 |
化膿性筋炎 |
強い全身症状と、筋肉の形に一致した腫脹、疼痛、圧痛が生じます。周囲の炎症が波及します。
ブドウ球菌、連鎖球菌などの感染が原因となります。 |
ガス壊疽 |
ガス産生菌による筋肉の急性化膿性炎症です。 |